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取材・文 : Kobou Kadota
写真 : JET
18歳で山形から上京し、歩き始めた安藤優の音楽の旅。
2025年10月、彼が飛び込んだのは新作『STORM』――荒れ狂う‟嵐”の中だった。
夢を追い続けてきた彼が出会ったのは、16年前、同じ27歳で『Soul Dreamer』を放ったTARO SOUL、そしてボーダレスな感性で次世代へ音を繋ぐLucas Valentine。
セルフアンサーソング『Still Soul Dreamer』で“本質”を見つめ直すTAROと肩を並べ、安藤は自らの“クラシック”を掴もうとしている。
世代もキャリアも越えて――3人が語る、“いま必要な音楽”、そして“残すべきリアル”とは。

ーー安藤さんからお二人のご紹介をお願いします。
安藤優:天才プロデューサーのLucas Valentine(ルーカス・バレンタイン)さん。最高のソウルシンガー、TARO SOUL(タロウ ソウル)さんです。
ーーどうやって知り合ったんですか?
安藤優:LucasさんはYOROくん(※)の紹介で、去年の冬くらいに知り合いました。その頃はまだ曲づくりを始めてなくて、YOROくんから「超ヤバいプロデューサーがいるからお願いしてみたら」って言われて、Lucasさんのスタジオにお邪魔したのが最初ですね。
その時、自分のEP『AY Flow』(※)を聴いてもらって、そこから制作をお願いしました。
※ YORO(ヨロ):安藤優の所属するレーベル、46RecordsのCEOでソロアーティスト。元グループで活動していたアイドルやアーティストの“第二章”を支え、イベント「BLUE SOUNDS」など数多く主宰している。
※『AY Flow』:※2024年9月リリース、安藤優の自主制作ソロ初EP
ーーTARO SOULさんとは?
安藤優:okano_skywalker(※)がKEN THE 390(※)さんのライブに出ていて、よく観に行ってたんです。TARO SOULさんはそこで何度か拝見して。今年5月のKENさん主催イベント「IMPACT」で近くで観て、バイブスがエグくて衝撃を受けて。思い切って声をかけました。
※okano_skywalkerー安藤優が所属していたボーイズグループ「Boom Trigger」メンバーで現在はソロで活躍。Boom Trigger(ブームトリガー)は、オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』から派生した5人組ユニット。安藤優がリーダーを務めていたが、2022年に解散。
※KEN THE 390―町田市出身のラッパー。TARO SOULとは早大同級生で、2005年にユニット「タロケン」として『JAAAM!!!』をリリースするなど、長年コラボを続けている。レーベル「DREAM BOY」主宰、プロデューサー、審査員などマルチに活躍。
TARO SOUL:ありがとうございます(笑)。
安藤優:今日がその時以来、2回目なんですよ。

ーー今回は新曲のために声をかけた?
安藤優:はい。朝イチでパッってメールしたら、パッっと返ってきて驚きました。こんなに快く受けてくださるなんて…ありがたいです。
ーーTARO SOULさん、どう思われました?
TARO SOUL:嬉しかったですね。世代も離れてるし、若いアーティストが自分のラップを必要としてくれるだけで嬉しいんですよ。もう44歳なので、「俺、要るの?」って(笑)。
ーー安藤さんの曲は聴かれましたか?
TARO SOUL:もちろん。ちゃんとしてるなって思いました。貪欲に音楽やってきた人だなと感じましたね。
ーー今日の『Get Low』レコーディングはいかがでした?
安藤優:最初、外のコンビニでお会いした時からすごく接しやすくて。実際に録ってる時もお二人からアドバイスをいただいて、いろいろ挑戦がありました。
ーーどんな挑戦?
安藤優:最近よくやるオートチューン使うトラップ系とかじゃなくて、80年代のマイアミ・ベース(※)っぽいビートでした。中学の頃に少し聴いてたので懐かしくて、「これが原点回帰か」って思いました。グルーヴ出すのが難しかったです。
※マイアミ・ベース:※1980年代半ばにフロリダ州マイアミで生まれたヒップホップのサブジャンル。速いテンポとブンブン唸る重低音。そして卑猥な歌詞のラップも特徴。
安藤優:TARO SOULさんのラップは発声から違って凄味がありました。
TARO SOUL:ありがとうございます(笑)。
ーー一緒にやってみて難しさは?
TARO SOUL:難しくはなかったですけど、優くんは真面目なんですよね。ただ、この曲は真面目すぎるとダメなタイプで。力の抜き方が大事。Lucasさんと一緒にその辺をディレクションしました。
ーーどんなところが真面目だと?
TARO SOUL:「Woo!!」とかの出し方ですね(笑)。声をフルスイングで出してくる感じ。かっこよくなりすぎっちゃって、多分それは優くんの通ってきたダンスボーカルグループとかの人たちが得意とする声の使い方なのかと。
安藤優:やりましたね(笑)。たしかにボーイズグループ時代にはなかった表現で、抜き方が難しかったです。
Lucas Valentine:最初すごくキレイに歌ってて、「もうちょっと雑でもいいかも」って言いましたね。
TARO SOUL:「ステージのテンション」と「楽屋のテンション」みたいな違いかな。肩の力を抜いて、仲間内に向けてやるようなラフさが欲しかったんです。
ーーニュアンスが難しい曲だったんですね。
TARO SOUL:カッコつけすぎると失敗する曲。2枚目と3枚目の間ぐらいの感じがちょうどいい。
安藤優:そこが本当に難しかったです。
ーー安藤さんは、ステージでは、わりとラフで自然体に見えますけど…。
TARO SOUL:ステージでは自然体でも、制作になるとそうじゃない“YU ANDO”が出てくる感じがしましたね。
安藤優:確かに、作る時は真面目になりすぎるところがあります…。

ーー『Get Low』ってどんな曲?
安藤優:Lucasさんからの提案で決まって、語感がよくてノリもいいんですよ。
TARO SOUL:ライブで盛り上がる曲にしたいって話をしてましたね。
Lucas Valentine:ライブの余白を残すように仕上げています。
安藤優:自分の曲ではやったことのない声の出し方も挑戦しました。ファンク系の“hoo!!”“haa!!”みたいな叫びとか。
Lucas Valentine:今、この2025年、それを全力でやる人いないですよ(笑)。
安藤優:本気でやったら思わず「うわっ」ってなりました(笑)。でも幅が広がった実感がありました。TARO SOULさんのバイブスに引っ張られた感じです。
TARO SOUL:ありがとうございます。
ーーどうして今回はマイアミ・ベースを?
Lucas Valentine:ちょうど個人的にハマってたんですよ。ちょっと下品な方の(笑)。
ーー下品な方?
Lucas Valentine:キレイめなNewJeans(※)の路線もあるけど、僕はそっちのほうが好きで(笑)。せっかくこの2人でやるならと思って。
どんな感じかは…検索してみて(笑)
一同:(笑)
※NewJeans:2022年デビューの韓国5人組ガールズグループ。レトロポップなスタイルとキャッチーなサウンドが特徴。2024年シングル『How Sweet』はマイアミベースを基調としたエレクトロニック曲として話題に。
※ 1990年代にヒットした95サウスの“Whoot, There It Is”。マイアミベース特有の打音を細かく刻む速いビートと、狂騒的なムードが特徴。ダンスや卑猥なリリックとともに発展してきたパーティミュージック。
ーーリリックで印象的なところはありますか?
安藤優:今日のレコーディングで、とある有名アーティストさんのヒット曲を急遽サンプリングして入れたんです。美味しいところをいただきました!
ーーそれは楽しみですね。
安藤優:めっちゃおもろいです。
ーーTARO SOULさんの《軽くひとっ飛び 世代と期待のハードル いや、くぐるべき?この曲タイトルだって‟Get Low”》の部分も印象的でした。“くぐる”って新鮮ですよね。
TARO SOUL:曲タイトルが『Get Low』だから、飛ぶよりくぐった方が面白いかなと(笑)。
一同:(笑)
ーーハードルの乗り越え方がかっこいいです!
TARO SOUL:期待のハードルが高すぎると、逆に簡単にくぐれちゃうんですよね(笑)。
安藤優:逆転の発想すぎる!
TARO SOUL:いい感じですねー、いま思いついた(笑)
一同:(笑)
ーー曲が完成してみていかがでしたか?
Lucas Valentine:2人のことは前から知ってたので、イメージ通りに仕上がって楽しかったです。ライブでも絶対盛り上がると思います!
ーーどんな場面で聴いてほしい?
Lucas Valentine:ライブ一択ですね。
安藤優:ライブです!
ーー安藤さんはライブでも盛り上げ上手ですから、楽しみです。

ーーLucasさんから見て、安藤さんの魅力は?
Lucas Valentine:すごく真面目で、でも常にリラックスしてみえる。その余裕が魅力ですね。できなくてもまず“やってみよう”という姿勢がいいです。しかもそれを余裕でこなす。
ーー何でもできるイメージがあります。器用なタイプですよね。
Lucas Valentine:そう。器用なんです。
ーーTARO SOULさんはどんな方?
Lucas Valentine:早口もできるし、メロディーも歌える。滑舌もよくてリリカル。歌・ラップ・制作全部できる、強みの多い人です。
ーー滑舌すごくいいですよね。
TARO SOUL:いや、普段はめちゃくちゃ悪いんですよ(笑)。だからラップの時は、自分の口で言いやすい言葉を選んでます。“滑舌悪いな”と思われるのが嫌なので。
ーー『Pass The Mic』とか速いですよね。
TARO SOUL:あれも速いんですけど、実は言いづらい単語は別の言葉に置き換えたりしてます。“ここ言えねえ”と思ったところは削ってます(笑)。
ーー安藤さんもそういう調整を?
安藤優:します!全然します! 前は頑張ってたけど、最近は頑張らない(笑)。滑舌よく“聴こえるように”してます。
一同:(笑)
ーーLucasさんってどんなプロデューサー?
TARO SOUL:引き出しが多いです。音や歌い方だけじゃなく、リリックのさじ加減まで見てくれる。今日もめっちゃ勉強になりました。
安藤優:自分もそう思います。「こうしてみて」と言われると不安になるけど、やってみるとめっちゃ良くて。未知の扉を開いてくれる人。発想も音も最強です。今回のビートも痺れましたね。
ーー46RecordsのLINEにも共有したとか。
安藤優:しました(笑)。「おしゃれすぎない?」って。新曲ちょっとおしゃれ味ありますよね?
Lucas Valentine:…。
安藤優:ないかなー、もしかしてないかもしれないですけど(笑)。でも、YOROくんは‟おしゃれ”って言ってました!
一同:(笑)。
ーーLucasさんがプロデュースされたYOROさんの『AirPods』、おしゃれな曲ですね。最初の「ポーン」って音はシートベルトサインの音ですか?
Lucas Valentine:そうです。飛行機がテーマだと聞いていたので。
ーー天才的な発想ですね。あの一音で世界観が一気に広がります!
安藤優:その“ポッ”と出てくる発想がすごい。すべてを掌握してる感じですよね。
ーー安藤さんの「to TOKYO」も印象的。冒頭の車内アナウンスのようなイントロもLucasさんの提案?
安藤優:そうです。SNS限定で公開してた音源なんですけど、「それやろう」って言ってくださって。発想の角度がいつも違うんですよね。
ーーそういう発想は普段からストックしてるんですか?
Lucas Valentine:特にしてないです。ただ普段から物を見てるだけですね。
ーー生活すべてが音楽なんですね。素晴らしい!
安藤優:ほんとにすごい!マジですげえっす!
Lucas Valentine:こんなに褒められると照れますね(笑)。
ーーTARO SOULさんは9月に5枚目のアルバム『Still Soul Dreamer』を出されましたね。
TARO SOUL:はい。
ーー『Leave Me Alone』は可愛い曲ですね。
TARO SOUL:可愛い(笑)?子育て世代には刺さってるみたいで。奥さんが子供を連れて実家に帰るんですけど、最初は「やった!」ってなる。でもだんだん寂しくなってくるんです(笑)。
安藤優:愛ですね〜。
ーー最後は「やっぱり会いたい」っていうオチが可愛いです(笑)。
安藤優:僕は『The World Is Yours』が好きで、めっちゃ沁みました。
「困難はあるけど、自分の世界を生きていい」というメッセージに勇気をもらいました。歌ってるTARO SOULさんのパッションもすごく好きです。自分もあれ聞いて、ちょっとガチで頑張っていきたいと思いました。
TARO SOUL:ありがとうございます。照れますね(笑)。
ーー『Still Soul Dreamer』は、2009年の『Soul Dreamer』へのセルフアンサーですよね。
TARO SOUL:そうです。当時は27歳でした。
安藤優:いまの僕と同じ年です。
ーー《何者かになりたくてガムシャラで…》という部分、今の安藤さんに重なりますね。
TARO SOUL:まさに“そのまま行け”って思いますね。挫折があっても、その時期は“ガムシャラ”でいい。もがかない人生なんて、もったいないです。
安藤優:確かに今ガムシャラですね。
ーー以前は「寝れない」って歌詞も多かったですが、今も?
安藤優:今はちゃんと寝てます(笑)。自分の軸で生きられるように頑張ってます。
ーー“自分の軸で”というのは?
安藤優:昔は他人軸でした。夜中に誘われたら次の日仕事でも行っちゃうとか(笑)。でも今は「明後日にしよう」って言えるようになった。無理して自分で自分をいじめないようにしてます。
ーー誘いを断れるようになった(笑)?
安藤優:いや、断れてはないんですけど(笑)。でも、自分の心を削らずに、自分の好きなことを優先するようにしてます。やらなくていいことはやらなくなりましたね。
ーーやりたいことだけをシンプルに。
安藤優:そうです。自分の軸を大事に。

ーー今回のアルバムも自分の軸で?
安藤優:はい、今回はやりたい曲だけをやった感じです。前のEPやアルバムでは、「この曲ならウケるかも」「恋愛系なら女性に刺さるかも」とか、他人軸で考えていたんです。でも今回はそういうのは一切なし。全部、自分のやりたいことだけ。
ーーターゲットって意識してますか?
TARO SOUL:僕は最初からターゲットを考えるのが苦手でした。メジャー時代に意識した時期もありましたけど、やっぱりうまくいかない。多分“狙ってる”って伝わっちゃうんですよね。そうすると自分の力を出しきれない。
でも、それが得意な人もいるし、正解は一つじゃない。僕には合わなかっただけです。周りの期待に応えようとして空回りしたけど、今は「それでよかった」と思っています。
ーー《こんな俺でも夢を見られてる》という16年前のフレーズを、今回も使われてますよね。
TARO SOUL:軸は変わってないです。いまだに「夢って何だろう?」って考えます。昔は‟東京ドームでライブがしたい”のか、‟ドームアーティストのハクが欲しい”のか?わからず漠然とした夢を追ってた。でも今は、「音楽を突き詰めること」自体の方が大事。ドームは結果であって目的じゃないと思ってます。音楽を突き詰めていった先に、そういう結果があるだけ。そこが昔との違いですね。
ーー16年前は“飯を食う”ことを目標に?
TARO SOUL:そうですね。あの頃は“ラッパーとして飯を食う”ことを目指してた。今は昔よりヒップホップで食えてる人も増えましたけど、当時は厳しかった。僕もメジャー契約がなくなって音楽だけじゃ食えなくなった経験もありました。
でも今は、いろんなことをしながら片手間だけど、音楽にはまっすぐ向き合えてる。形は違うけど、むしろ今の方がパワーアップしてる気がします。
ーー“夢の本質”が見えた?
TARO SOUL:おこがましいけど、当時よりは見えるようになった気がします。でも5年後に振り返ったら「幻想だったな」って笑ってるかもしれない(笑)。
ーー安藤さんもラッパーとして飯を食いたい?
安藤優:僕も「音楽で食べたい」と思ってます。でも今は、それだけを目指すのは違うとも感じてます。自分らのクルーでは“Kアリーナに立ちたい”って話してたけど、最近は「立つこと」より「そうなれる音楽性や人間性」の方が大事だと思うようになりました。
自分がこうありたいっていう像が少しずつ見えてきて、その理想を突き詰めたい。音楽を高めて、その上でリスナーがついてきてくれたらいいなと思っています。
ーーなぜそう思うように?
安藤優:いろんなステージに立たせてもらう中で気づきました。チッタ(※)や地元山形のライブ、仙台の大きな会場など経験して、「ステージの大きさじゃない」と感じたんです。小さな会場でも、主催者が本気で音楽を愛しているイベントは本当に心が動く。逆に、音楽をツールとしか見てない人たちとは合わないなと。
だから今は、愛と情熱を持って音楽に向き合う人たちと一緒にやりたいです。
※チッタ:神奈川県川崎市にあるライブハウス「CLUB CITTA’」。ダンスの聖堂ともいわれる歴史のあるライブハウス。
ーーたくさんの経験を経て、そう感じたんですね。
安藤優:はい。ゆくゆくは音楽で食べられるようになりたいけど、それ以上に“なぜ音楽をやるのか”という本質を見失いたくない。気持ちを置き去りにした曲を作ったら、あとから聴いた時「なんだ、このゴミみたいな曲は」ってきっと自分に落胆してしまうと思う。
ーー“音楽がツール”というのは、形だけの夢のために音楽を使うこと?
TARO SOUL:そう。でも、それが本人の夢なら全然いいと思います。
ーーTAROさんご自身は違う?
TARO SOUL:そうですね。ヒップホップって“成り上がる”こと自体が美学だし、金やブランドで夢を見せるスタイルもかっこいい。でも僕は、そういう成功に一番の価値を感じてこなかった。感動してきたのは“音楽そのもの”。
NasやJay-Zのようにビジネスで成功したいとは思わないけど、“リリックやフローのヤバさ”で勝ちたい。それが僕にとっての夢なんです。多くの人に聴かれるのは嬉しいけど、最終的に求めているのは「これだ」と思える瞬間。その感覚をずっと追ってます。
※Nas:(ナズ、1973年生まれ)は、NY出身のラッパー。1994年『Illmatic』でリリックとフローの天才性を発揮し、ヒップホップの金字塔に。投資家としても成功し、億万長者に。
※Jay-Z:(ジェイ・ジー、1969年生まれ)は、ブルックリン出身のラッパー兼起業家。1996年デビュー後、音楽・ファッション・スポーツビジネスで億万長者に。
ーーまさに“Still Soul Dreamer”ですね。
TARO SOUL:そうですね。
ーー追い求めるものってアーティストによって違いますよね。Lucasさんはやはり相手に合わせてプロデュースを?
Lucas Valentine:難しいですね。完全には合わせないです。意識の隅には置いておきますけど、全部合わせちゃったら自分じゃなくてもいい。たとえば「東京ドームに行きたい。音楽関係なしに行きたい」という人なら違う提案をするかもしれないし、「自分の音楽で行けたらいいな」という人なら、もっと面白い提案ができるかもしれないです。
ーー最近はYOROくんや46Recordsの楽曲も多く手掛けられていますが、彼らってどんなクルー?
Lucas Valentine:独特なバックグラウンドを持つ人たちの集まりですね。試行錯誤しながらシーンを作っているのが面白いです。
ーー社長のYOROくんは「新しい音楽シーンを作りたい」と常に言っていますね。
安藤優:46Recordsのビジョンはまさにそれですね。
ーー『Still Soul Dreamer』の中に《このシーンはgettin bigger 頼もしいよ》とあります。16年前から今にかけて育ったヒップホップシーンのことだ思いますが、当時からシーンを大きくしようと?
TARO SOUL:いや、なかったですね。ただガムシャラでした。
安藤優:それこそ‟ガムシャラ”。
TARO SOUL:KEN(KEN THE 390)は考えてたと思いますよ。彼は「周りと一緒じゃないと上がっていけない」と早い段階から気づいていたからこそ、ラッパーを集めたイベントもいち早く始めてました。あいつはそういう先見の明もあるし、視野も広い。僕は自分の音楽ことしか考えられてなかった。すごいなぁ、と思いますね。
ーーYOROさんも仲間を集めてイベントを主催していますね。安藤さんはプレイヤータイプにみえますが、あまり‟シーン”とかは考えない?
安藤優:いや、僕も自分の曲が刺さるシーンが欲しいです。アンダーとメジャーどちらも聴いてきたけど、自分はそのどちらでもない。歌詞もアウトローでも前向きな感じでもなくて、どこに属せばいいか悩んだ時期もありました。でも考えても仕方ないから、とりあえず書いてます。今はとにかく走ってます。
ーー当時、シーンの始まりって、何か兆しがあった?
TARO SOUL:なかったですね。僕が10代で聴いてた頃、日本のヒップホップアーティストは20組くらい。いわゆるアンダーグラウンドと、スチャダラパー(※)らのいたLBNATION(※)ぐらい。小さな“村”でした。
※スチャダラパー:1988年結成。「今夜はブギー・バック」などで知られる日本ヒップホップの草分け
※ LBNATION:スチャダラパーを中心に90年代のアンダーグラウンドシーンを支えた集団
ーーそこから大きくなったんですね。
TARO SOUL:そうですね。きっかけは『フリースタイルダンジョン』(※)や『高校生ラップ選手権』(※)でしょうね。
※フリースタイルダンジョン:テレビ朝日系のフリースタイルバトル番組。2015年放送開始
※高校生ラップ選手権:2012年放送開始、ABEMA発の全国高校生ラップバトル大会、若手ラッパーの登竜門として人気
安藤優:それ自分、高校生の時、超世代でした!
ーー今、安藤さんが目指しているのは、そうした“ヒップホップシーン”とは違うところ?
安藤優:そうですね。これはYOROくんが始めたことだけど、アンダーではなくて、アイドルやボーイズグループ上がりだけど音楽を突き詰めていきたいという人たちが、今俺らの周りにいっぱいいるんです。その人たちと集まってイベントをやってます。いま仲間が増えてきて、この小さな“村”もいずれ大きくなるのかなって。でも、やめていっちゃう人も多いんですけど…。
ーーまだ確立した居場所がないですからね。
TARO SOUL:ヒップホップのメインストリームはいまだに“不良”が主流ですよね。
一同:(笑)
安藤優:間違いない(笑)。
TARO SOUL:昔はそうでもなかったんですけど。
安藤優:たしかに。ジブさん(Zeebra※)の歌詞は“ワル”というより“バイブスで前に進もう”というメッセージ性が強い。自分は『龍が如く 見参!』というゲームのテーマソングで彼を知って、「これが日本語ラップか」と思いました。
※Zeebra:(ジブラ、1971年生まれ):日本のヒップホップのパイオニア。社会的・政治的メッセージを込めたリリックで日本語ラップシーンを牽引。
ーー最近はそんなにアウトローのイメージばかりでもないかも。
TARO SOUL:そうですよね。それこそ、CreativeDrugStore(※1)まわりの子たちも、今や大きなフェスに普通に出ていますし、YENTOWN(※2)とかとも仲が良かったりして。芸風やスタイルを維持しながらも垣根はなくなってきている。
※1 CreativeDrugStore(クリエイティブ・ドラッグストア):音楽やファッション、映像を横断する若手クリエイター集団。
※2 YENTOWN(イエンタウン):Awich、kZmらによるヒップホップクルー。ストリートとモードが交差するシーンの象徴的存在。
ーーお互いのスタイルを尊重し合う多様性が広がっている?
TARO SOUL:そうですね。昔ほど壁はない。
ーー“ボーイズグループ上がり”も、その一つの多様性として受け入れられそう?
TARO SOUL:それこそ日高(SKY-HI※)じゃん。「ボーイズグループ上がりね」みたいな偏見も彼がだいぶ駆逐してくれてる(笑)
※ SKY-HI(日高 光啓):ダンスボーカルグループAAA出身のラッパー/BMSG代表。プロデューサーとしてBE:FIRSTなどを輩出
TARO SOUL:リスナーの意識もどんどん変わっていくと思います。実際、教えている子たちもK-POPと同じ熱量で¥ellow Bucks(※)とかを聴いてる。
※ ¥ellow Bucks:岐阜出身のラッパー。「ラップスタア誕生!」優勝を機に注目。トラップサウンドで若者に人気
ーー若い世代がそうなっているのは頼もしいです。
TARO SOUL:ジャンルより“かっこいいかどうか”で聴いてるんですよ。リスナーがそう変われば、きっとシーンも変わっていくと思います。
ーー今、必要な音楽って何だと思いますか?
安藤優:自分は“クラシック”かなって思ってます。
ーークラシックって古典音楽?
安藤優:というか、“本質的な音楽”のことです。バズるのも最高ですけど、“適当なことを言わない音楽”が今は必要かなって思います。
ーー“原点”みたいな?
安藤優:そうですね。たとえば70〜90年代の作品やノトーリアス(※)とか、今聴いても痺れるアーティストがいるじゃないですか。今のシーンにはそういう存在があまりいない気がして。自分はそんな存在になりたいって思ってて。
※ The Notorious B.I.G.(ノトーリアス・B.I.G./1972–1997):NY出身の伝説的ラッパー。デビュー作『Ready to Die』(1994)で東海岸ヒップホップの頂点に立ち、わずか1枚のアルバムながら永遠の影響力を放つ不世出の巨匠。
ーー“消費されない音楽”ということ?
安藤優:例えば、クラブバンガー(※)やSNSでバズる曲も最高だし必要だと思うけど、自分は5年後、10年後に聴いても「やっぱりいい」と思ってもらえるような後世に伝わる音楽を作っていきたいです。
※クラブバンガー:クラブやパーティーなどの場を盛り上がるヒット曲などで、即時的なエンタメ性を重視した楽曲。
ーーLucasさんは、そういう“長く残る音楽”と聞いて思い浮かぶものありますか?
Lucas Valentine:AIの進化がすごくて、自分もツールとして使うんですが、やっぱり聴くと“AIっぽい”んです。トランペットとかギターの音色に“本物の質感”がない。だからこそ、これから人が演奏する音楽の価値は上がっていくと思います。
ーー“本物”の音を求める時代になる、と。
Lucas Valentine:そう。AIの音はあくまでデモ。結局リスナーはリアルを求めるようになると思います。
TARO SOUL:僕も、10年後20年後に歌える曲を作りたいです。ただ、長く聴いてると“バズっただけ”の曲でも、時間が経つと「これ、やっぱいいな」と思うこともある。クラブで聴き飽きた曲でも、楽しく聴けちゃったり(笑)。
ーーたしかにありますね(笑)。
TARO SOUL:その‟バズるだけの音楽”みたいなものも多分、時とともに醸成されていったり、旨味が出てきたりするんですよね。
Lucas Valentine:思い出とともに(笑)。
TARO SOUL:そう、それ、思い出フィルターでちょっと美化されたりね(笑)。
ーーじゃあ今、未来の音楽のことを語るのは難しい?
TARO SOUL:この先がどうなるか、何が残るかはわからないけど、でもやっぱり‟その時しか生まれない音楽”が一番美しいと思う。今の自分にしか書けない歌詞やリアリティーを、みんなが音にしていけば、それが豊かな時代の記録になると思うんです。
安藤優:本当にそう思います。自分も寝る前に「明日の仕事マジでだりーな」っていう時に書いた歌詞が、後から読み返したら一番沁みるんですよ。
ーーリアリティーがありますね。
安藤優:だからこれからも、その瞬間に感じたことを曲にしていきたいです。
ーー安藤さんも、46Recordsも、未来に音楽を残したいですね!
安藤優:そうですね。マジでやっていきたいです。でも、結局は“自分の好きな曲”を一番やりたいですけどね(笑)。

【イベント情報】
■ 『Storm Island』 ―安藤優 2nd Album ‟STORM” Release LIVE
\\セカンドアルバム『STORM』のリリースイベントを開催//
この日、代官山に生まれる音楽の嵐(STORM)を目撃せよ!!

🗓️2025年11月29日
⏱️17:00開場 17:30開演会場
📍代官山ORD.(東京都)
(〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西1丁目−34−17 ザ・ハウスビル 2階)
出演者 安藤優 / YORO / HINATA / YNM / むらけん / RICK / okano_skywalker / TARO SOUL / 小原滉平 / Soraji
🎫チケット発売中 ↓
https://buzz-ticket.com/e/StormIsland
主催:46Records合同会社
【楽曲情報】
■ 『STORM』/ 安藤優
2025.10.23 digital release.
配信リンク🔗 https://linkco.re/MgSs6fvQ
安藤優、キャリアの全てを懸けた2nd Album『Storm』。ソロ活動を本格化させ約2年、彼が歩んできたリアルな日常と、音楽への渇望、そして未来への野望のすべてを詰め込んだ、まさにキャリアの集大成となる2nd Album『STORM』が完成。

1.FLAME
Lyrics: 安藤優/Music: iyo/Mixing: iyo
2.Passion Pt.2
Lyrics: 安藤優/Music: TATAboxBeats/Mixing: TATAboxBeats
3.GRIT feat. むらけん, REIJI
Lyrics: 安藤優,むらけん,REIJI/Music: 安藤優/Mixing: 安藤優
4.damn feat. RICK
Lyrics: 安藤優,RICK/Music: 安藤優/Mixing: HINATA
5.Sky’s the Limit
Lyrics: 安藤優/Music: TATAboxBeats/Mixing: TATAboxBeats
6.調子いい子 feat. okano_skywalker
Lyrics: 安藤優,okano_skywalker/Music: M.S.M a.k.a. DJ Mah & 10FOR/Mixing: 安藤優
7.Route298 feat. HINATA, HADY,
YNM, YORO
Lyrics:安藤優,YORO,HINATA,HADY,YNM/Music: O:WHO,HADY/Mixing: HINATA
8.Get Low with TARO SOUL
Lyrics: 安藤優,TARO SOUL,Lucas Valentine/Music: Lucas Valentine/Mixing: JOE IRON
9.It’s over feat. 小原滉平
Lyrics: 安藤優,小原滉平/Music: 安藤優/Mixing: 安藤優
10.B4
Lyrics: 安藤優/Music: 安藤優/Mixing: 安藤優
配信🔗https://linkco.re/PzXtvXmG?lang=ja

01. U Remind Me
02. I’m Ready
03. Get Ya Popcorn Ready (Feat. IKE)
04. Still Soul Dreamer
05. Leave Me Alone
06. Shoot Shoot
07. Stay Focused
08. Authentic (Feat. peko)
09. The World Is Yours
10. Turn It Up
11. Vision (*Deluxe版追加収録)
12. Slow Jam (*Deluxe版追加収録)
13. Authentic (Remix) (Feat. SATUSSY) (*Deluxe版追加収録)
14. Turn It Up (Remix) (Feat. KEN THE 390, DEJI) (*Deluxe版追加収録)
15. Leave Me Alone (Bootleg Remix) (*Deluxe版CDにのみ収録)
16. Stay Focused (Bootleg Remix) (*Deluxe版CDにのみ収録)
All Lyrics By TARO SOUL
Lyrics By IKE (M03)
Lyrics By peko (M08)
Lyrics By SATUSSY (M13)
Lyrics By KEN THE 390 (M14)
Lyrics By DEJI (M14)
All Tracks Produced By TARO SOUL
Track Produced By DJ WATARAI (M12)
Arranged By CTR (M01, M04, M06, M11)
Arranged By NAOtheLAIZA (M02, M09)
Arranged By Cosaqu (M03, M07, M13)
Arranged By CHIVA from BUZZER BEATS (M10, M13)
Drums By Soki Kimura From OSAKA MONAURAIL (M04)
Turntables By DJ IZOH (M08, M09, M13)
Drums By Kungo Sadanari (M10, M14)
Guitar By Jun-ichi Ninomiya (M10, M14)
Horns By K-106 (As. Keitaro, Ts. IPPEI, Tb. Akira) (M10, M14)
Bootleg Remixed By TARO SOUL (M15, M16)
Mixed By CTR (M01, M04, M06, M11)
Mixed By NAOtheLAIZA (M02, M09)
Mixed By Cosaqu (M03, M07, M13)
Mixed By CHIVA from BUZZER BEATS (M10, M14)
Mixed By D.O.I. (M12)
Mastered By ZETTON
Art Works By TARO SOUL & Seigo Kasuga
Photography By Motoki Shimizu (Styler86)
Styling By Shintaro Kurokawa
【プロフィール】
■ 安藤優

山形県に生まれ18歳で上京。 2019年に「PRODUCE 101 JAPAN」に出演し、アーティスト活動を本格的にスタート。 2020年に5人組男性ユニット、Boom Triggerのリーダーとしてデビューし、デビュー作ではオリコンランキングに入り日本を拠点に活躍した。 また、音楽のみならず舞台や映画などマルチな活動も見せた。 2022年、グループ解散と同時にBMSGのオーディション「MISSION×2」に参加し、最終審査直前まで勝ち残り、その音楽性と人間性にプロデューサーのSKY-HIや周りのメンバーからも評価を得る。 2024年3月末「BOY」のリリースを機に、シンガーソングライターとしてのソロ活動を開始。地元山形の花笠祭りをモチーフとした「花笠音頭ラップ」を制作するなど、活動の幅を広げている。2025年には自身初となるソロイベント「Drink it up PARTY」を開催しチケットを即日完売させた。
どこか懐かしさを感じるダンサブルなサウンドが特徴。日常の風景や感情を切り取った生活感のあるリリックを、自在に操るラップやメロディーのハーモニーにより”陽気で遊び心あふれるスタイル” を表現している。軽妙でオリジナリティー溢れるグルーヴと独特の世界観は、一度聴いたら癖になるとオーディエンスを魅了し続けている。
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■ TARO SOUL

神奈川県藤沢市出身。 幼少期よりJames BrownやMichael Jackson等のソウルミュージックに親しみ、 その帰結としてHIPHOPに没頭。 ダンス、DJ、グラフィティも含め、4大要素全てに熱中するも、 マイクこそが自らの一番の表現手段と知り、18歳でラッパーとして本格始動。 都内のクラブを中心にキャリアを積み、2005年に「太郎 & KEN THE 390」としてインディーズ・デビュー。 以降、唯一無二のソウルフルなラップを武器に、数多くの人気メジャー・アーティスト作品に参加。
2008年にはソロ・アーティストとしてメジャー・デビューを果たす。 その後、ライブ・パートナーとして活動を共にしていたDJ IZOH(DMC 2012 World Champion)と、 「SUPER SONICS」を結成、4枚のMIX CDと、2014年には待望のフル・アルバムを発表。 2ターンテーブル&1マイクの基本スタイルをネクストレベルに昇華したライブ・パフォーマンスは各方面で話題になり、 オールジャンルのフェス等でも爪あとを残している。
一方では、ギタリスト竹内朋康主催のレア・グルーヴ・ライブイベント「Magic Number」にレギュラー参加、 数多くのミュージシャンとセッションを重ね、いち歌い手として深化を続ける。 2018年、更なるステップアップのため、ソロ活動を強化、実に9年ぶりのソロ・アルバムを発表。2025年9月、14曲入りアルバム『Still Soul Dreamer(Deluxe)』をリリース。
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楽曲:https://www.tunecore.co.jp/artists/TARO-SOUL
■ Lucas Valentine
Lucas Valentine プロデューサー/レコーディング・エンジニア/DJ マンハッタンの音響大学を首席で卒業後、Un Kasa(Purple City / The Diplomats)やThaitaniumのプロデュースを手がけ、さらにBrand Nubianのレコーディング・エンジニアとして活躍。高い技術力と独自の音楽性で注目を集める。 帰国後、VERBAL(m-flo)との運命的な出会いをきっかけに、日本の音楽シーンでプロデューサー、リミキサー、エンジニアとして多岐にわたるプロジェクトに携わる。
メジャーからアンダーグラウンドまでジャンルを問わず、多彩なアーティストの作品を手掛けることでその存在感を確立。 またDJとしても精力的に活動を展開し、自身のHip Hopルーツを表現しながら、現代のクラブシーンに新たな風を吹き込む。音楽業界における豊富な経験と独自のセンスで、国内外で高い評価を得ている
公式SNS
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楽曲:https://www.tunecore.co.jp/artists/Lucas-Valentine / https://www.tunecore.co.jp/artists/e.d.o.
【46Records合同会社】

「すべての人には無限の可能性がある」を信条とする46Recordsは、2024年に設立されたソロアーティスト専門の音楽レーベルです。YOROのリーダーシップのもと、ソロアーティストがソロ活動で成功するために必要なあらゆる環境を提供し、個々の才能を最大限に引き出すことを目指しています。
最新技術とマーケティング戦略を駆使し、ソロアーティストが自由に創造性を発揮し、世界中のリスナーに個性的な歌声を届けるためのサポートを惜しみません。私たちは、ソロアーティストが自身のアーティスティックなビジョンを自信を持って追求できるよう、包括的な環境を提供し、音楽の未来を共に創造していきます。
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