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Photo:nae.jay.
「自分たちのかっこいいを追求する」——そう言い切れるグループが、今どれだけいるだろう。
5人組パフォーマンスグループENDRIP.は、ジャンルに縛られない。
ボーカル、ラッパー、ダンサー、それぞれが全く異なる個性と武器を持ちながら、「誰も見たことない景色を見る」 という一つのコンセプトのもとに集まった5人だ。
メジャーを目指して活動を続ける彼らに、2026年前半は3つの大きな挑戦が待っている。初のMカードリリース。メンバー自身が全てをプロデュースするライブイベント『Made by Us.』。そして 2026年3月26日、渋谷PLEASURE PLEASUREでの初ホールワンマン。
その舞台に向けて動き出した5人を、ムーヴメントプレスが個別に直撃した。音楽への向き合い方、パフォーマンスへの覚悟、そして5人それぞれのスタイル。ENDRIP.の5人が、今初めて語る。

Instagram:@jam__company X:@endrip_jam

今回のインタビューに向けて、5人それぞれに話を聞いた。最初に話してくれたのはJAM.。グループのメインボーカルにしてラッパー、その存在感はオフでも健在だった。
── 音楽を始めたきっかけを教えてください。
小学生の頃からバンドのボーカルをやっていて、歌うことは自然と好きになっていました。ブルーハーツやL’Arc〜en〜Cielといった日本のバンドシーンを代表するアーティストが好きで。大人になるにつれて海外のHIPHOPやR&Bにハマって、そこから音楽の幅がどんどん広がっていきましたね。仕事にしようとは思っていなかったんですが、事務所からスカウトをいただいてオーディションを受けてみようと思ったのが、この活動を始めたきっかけです。
── パフォーマンス中、「ここだけは誰にも負けない」と思う武器は何ですか?
表情のギャップですね。身体にタトゥーも入っていて、見た目が怖いイメージがあると思うんですけど、ステージに立てば曲調によって表情やパフォーマンスをがらっと変えて、普段の印象を払拭しようとしています。
── 声や表現を磨くために、日常的に意識していることはありますか?
日常的なルーティンは特にないんですが、LIVE前はお風呂に浸かりながら発声練習をしてから会場に向かいます。グループのメインボーカルとして歌詞割を多くいただいているので、ピッチ感や高音が出せるようにアップは入念にしています。歌はグループの顔になれるよう、細かなミスをしないよう意識してますね。
── 今日のファッションについて教えてください。
今日着ているジャケットは、友人が手掛けるブランド「無尽」のものなんですが、トレンドを掴みながらも個性を活かした、無駄がなくてかっこよさが際立つアイテムで気に入ってます。実は周りに自分でブランドをやっている友人が多くて、その方たちのブランドを着ることがほとんどです。まぁ、自分が着れば何でも似合いますよ。


「黒のレザージャケットを目立たせるために足元まで黒でまとめました」。そう言いながら、ブロンドヘアに全身黒のコントラストが都市の無機質な背景に映える。
── 10年後、どんなアーティストになっていたいですか?
自分でも想像できないです。どうなってるかなんて、誰にもわからないじゃないですか。でも今できることを着実にこなして、遠回りしても自分の正解を見つけながら、これからもボーカルとラップでグループを引っ張っていけるように、みんなに負けじと頑張ります。
Instagram:@taaaaa_it X:@endrip_taito

ダンスプロデュースからセトリ演出まで、ENDRIP.の中でもっとも多角的に動くメンバーの一人がTAITO.だ。しかし話し始めると、その言葉は飾らなくシンプルだった。
── ダンスを始めたきっかけを教えてください。
LDHのアーティストさんを好きになったのがきっかけです。メディアに出ているパフォーマーへの憧れはもちろん、当時教えてもらっていた先生や先輩にも憧れを持っていて。そういう人たちに引っ張られるように、ダンスにのめり込んでいきました。
── パフォーマンス前のルーティンはありますか?
ストレッチとアップをしっかりやって、ステージに出る直前に背中を叩いてもらいます!(笑)それがスイッチになってる感じですね。
── 今日のファッションについて教えてください。
コーデのポイントは超シンプルな緑です(笑)。派手な色はあまり使わないので、今日はグリーンのニットをポイントにしました。ダンスはステップや下半身をよく使うので、ボトムスは絶対に太めのパンツにします。ジャケットやTシャツは短丈にしてスタイルを際立たせることもよくやりますね。あとはカラビナが基本装備です(笑)。

「派手な色はあまり使わないので、緑のニットがポイント」と笑うTAITO.。しかしそのさりげなさがかえって洗練された印象を作り出している。カラビナをさりげなくつけるのが、ダンサーらしいTAITO.流のアクセントだ。

── 最近、新しく挑戦したことや刺激を受けたものはありますか?
振り付けを作るのがずっと苦手だったんですが、2月のセルフプロデュースライブでダンスプロデュースを担当して、音の取り方や歌詞の意味を動きの中に隠すことを意識するようになりました。刺激は事務所のレッスンやプロデューサー、振付師の方から常にいただいています。
── もしENDRIP.じゃなかったら、今頃何をしていたと思いますか?
ダンスと歌のレッスンを受けながらオーディションに参加していると思います。それでも絶対にこの世界にいたと思いますね。
Instagram:@endrip_tsubasa X:@endrip_tsubasa

5人の中でもとりわけ多彩な顔を持つTSUBASA.。KRUMPという武器を持つダンサーであり、衣装デザインも手掛けるクリエイター。話し出すと言葉が止まらなかった。
── ダンスを始めたきっかけと、ダンスで表現したいものを教えてください。
祖母がEXILEさんを好きで、小学生の頃に家に帰るとお姉ちゃんとLIVE DVDを見るのが日課でした。そこからダンスに興味を持ち始めたんですが、中学では部活に熱中していて。中3の最後の学期に友達に誘われてステージに初めて立った時、作っている時間もパフォーマンスしている時間も、全部が楽しくて。それで高校2年になってバスケを辞めて、本格的にダンスを習い始めました。EXILEさんを見て夢や元気をもらったように、自分のパフォーマンスやダンスを通していろんな人に夢や元気を与えられるようになりたいと思っています。
── 得意ジャンルと今後挑戦したいジャンルを教えてください。
得意ジャンルはKRUMPです。いろんなジャンルを見てきて、一番自分を表現できるのがKRUMPだと思っていて。元々は佐野玲於さんを見て好きになりました。無骨でアグレッシブで、パワーやエナジー、怒りや葛藤を表現するジャンルなんですが、今の自分のキャラクターとも合っていると思ってます。あ、怒りはないですよ(笑)。うまくいかないこととか苦しいことへの自分に対する怒りを、パワーやエナジーに変えてパフォーマンスにプラスにするようにしてます。今後はアクロバットに挑戦したいです。グループの特攻隊長的なダンサーでいたいので、KRUMPという武器に加えてステージに華を添えられるようになりたくて。ENDY.*が沸いてくれたり声を出してくれるのが、ダンサーとしてめちゃくちゃ嬉しいんですよね。
*ENDY.(エンディ):ENDRIP.のファンの総称
── 今日のファッションについて教えてください。
今日はストリート系です。好きなジャンルって聞かれると結構困るんですよ(笑)。ストリートも好きですし、アメカジやフォーマルなスタイルも好きで、普段からいろんなスタイルを取り入れています。移動やリハが多いのでラフ目なコーデにしつつ、アクセサリーや靴で全体を締めるのが自分の中でのポイントですね。

衣装制作に携わる時も、グループとしてのまとまりを生かしながら個性を出すことを意識していると話すTSUBASA.。「普段着ないであろうものをあえて取り入れることで、その人の新しい引き出しになると思っているので。衣装がその人にバチっとはまった時や、ENDY.から喜びの声が聞こえた時は、より嬉しくなりますね」

── ダンスの技術を磨くために日々やっていることは?
LIVE映像を何回も見返しています。リハで揃えても、ステージに立ってパフォーマンスする時が本番なので。揃っていないところや違和感があるところを探して、一つずつ直すようにしています。あとはジムで筋トレとランニングも。ダンスのスキルも大事ですが、長い時間フルパワーで踊り切れる体力も同じくらい大事だと思っていて。怪我の影響で約半年トレーニングできなかったので、最近また行けるようになってワクワクしながら通っています(笑)。
── ENDRIP.としての活動の中で、一番成長を感じた瞬間はいつですか?
ワンマンLIVEですね。ワンマンをさせていただくたびに新しいことに挑戦させてもらっていて。今回は照明案や衣装制作にも携わらせてもらいました。ホールでのLIVEなのでいつものステージとは違う面を見せたくて、こだわりたくて。来てくださる方一人ひとりにどうしたら楽しんでもらえるか、自分たちの魅力を最大限伝えられるかをずっと考えています。自分たちだけでは活動できないから、いつも来てくださる方々がいてくれることへの感謝が、パフォーマンスの原動力になっています。
Instagram:@n.i.j.i X:@ni_ji_endrip

着飾らないのに、目を引く。それがNI-JI.だ。ラッパーとしてリリックを紡ぐ言葉のセンスは、ファッションの選び方にも自然と滲み出ていた。
── リリックやフロウで一番大切にしていることは何ですか?
リアルな現状を届けたいっていうのが本心にあって。でも直接的になりすぎず、聴く人によって捉え方が変わったり、いろんな想像ができるような作り方を意識しています。フロウも聴き心地がよくてクセになるようなノリとスピード感、強弱をつけてストーリー性を作るようにしていますね。
── ENDRIP.の中で自分が担っている役割を感じる瞬間はありますか?
技術面ではメンバーに比べてまだまだで、ついていくのに必死なんですが(笑)。メンバー間の雰囲気や空気感がギスギスせず心地よくなるように、ちょっとおちゃらけつつやる時はやるっていうのを意識しています。
それとビジュアル担当してます!ENDRIP.の顔として常にかっこよくかわいくで『美しく』あれるように意識しています。僕の顔をトプ画にする人が増えるとうれしいです!
── 今日のファッションについて教えてください。
あまり着飾らずラフな格好が好きで。今日は髪色がピンクなので、パンツの赤を拾って全体的に春の儚い感じにしました。元々ファッションが好きなので細かいところまで見られるという意識はしています。メンバーの衣装を作る時も、小物まで指定してつけてもらうくらいです。

「髪色がピンクなので、パンツの赤を拾って全体的に春の儚い感じにしました」。ブランドの肩書きに頼らないコーデでも、NI-JI.が選ぶと一枚の絵になる。それはラッパーとしての言葉の選び方と、どこか似ていた。

── 最近、影響を受けたアーティストや作品はありますか?
玉置浩二さんが、改めて凄すぎるなと思いました。普段から昭和・平成ソングを歌うこともよくあるんですけど、発声からレベルが違うし表現力も尊敬していて。ジャンルは全然違うんですが、あの喉が欲しいなって(笑)。
── NI-JI.さんにとって「かっこいい」とはどういうことですか?
決めたことをちゃんとやり遂げられる人だと思います。有言実行という意味もそうですし、一つのことをずっと追求し続けて、成功体験を得るまで動ける人がかっこいいと思っていて。あとは余裕があるように見せられる人も。まさしくうちのプロデューサーのお二人がそうなんですよ(笑)。
Instagram:@endrip_ibuki X:@endrip_ibuki

5人の中で唯一、カラーを大胆に取り入れたスタイルで現れたIBUKI.。その言葉は、歌声と同じように、静かに、しかし確かに届いてくるものだった。
── 歌声で表現したいものは何ですか?
個人的な考えなんですが、日々を過ごす中で楽しいことが1割、苦しいことが9割の中で必死に頑張って生きている人が多い世の中だと思っていて。その9割の部分を少しでも補って支えてあげることが、この仕事の存在価値だと思っています。僕の声を聴いた時に愛を感じて、みんなの心の拠り所になれたら。独りで悩んで、苦しんで、頑張っている人に「きっと大丈夫だよ。毎日頑張ってくれてありがとう」って伝えてあげたいです。これはメッセージというより、活動する上での信念みたいなものですね。個性は…まだ模索中です(笑)。
── 技術を磨くために意識していることは?
基礎練習を怠らないことです。算数でいう足し算ができないと掛け算ができないように、ダンスならアイソレーション、歌なら発声が全ての土台だと思っていて。あとはとにかく音楽に触れること。たくさんの音楽に触れることで自分の奏でるものに深みが増していくと、周りの大人たちを見ていて感じています。
── 今日のファッションについて教えてください。
自分が身につけていて気分が上がるものを着るようにしています。普段はボーカルとファッションをあえてリンクさせようとは考えていないんですが、自然とダンサーっぽいストリートな感じよりは綺麗めでボーカル寄りな服を選んでいる気がしますね。目で楽しんでもらえる音楽もあると思うので、ライブや課題曲がある時はそれにあった気持ちと服装がリンクすることはあります。

5人の中で唯一カラーを大胆に取り入れたスタイルは、ENDRIP.のビジュアルに温かみと奥行きを加えている。「自然と綺麗めでボーカル寄りな服を選んでいる気がする」という言葉通り、その佇まいはどこまでも、IBUKI.らしかった。
── 最近、刺激を受けた作品やアーティストはいますか?
三代目J SOUL BROTHERSの登坂広臣さんのソロ楽曲に心惹かれました。元々大ファンなので聴き慣れた声ではあるんですが、あの愛溢れる優しい声とリリック、トラック全てがマッチしていて。本人の考えや人としての深さも垣間見えて、改めて好きになりました。あとは最近洋画にハマっていて、いい意味で裏切られる展開のものが多くて。ユーモアの大切さや演技という自分とは違うエンターテイメントへの関心が深まっています。
── IBUKI.さんにとって、ENDRIP.はどんな存在ですか?
生きる理由の一つです。何者でもなかったデビュー当初の自分と比べると、今は自分を求めてくれるファンの方がいてくれて、存在意義を感じられる場所になっています。ENDRIP.という存在がファンの方にとって心の拠り所になれたらいい。孤独を感じた時や何かを頑張りたい時に背中を押して、辛い時にその人の人生を支えてあげられるような、そんなグループでありたいと思っています。

3月26日、ENDRIP.にとって初のホールワンマンが開催され、会場となる渋谷PLEASURE PLEASUREに300人が集まる。
ENDRIP.にとって、それは単なるライブではない。積み上げてきた日々の、一つの答え合わせだ。JAM.は表情で語り、TAITO.は身体で刻み、TSUBASA.は爆発させ、NI-JI.は言葉を纏わせ、IBUKI.は声で包む。5人がそれぞれの武器を持ち寄った時、「誰も見たことない景色」が、初めてそこに出現する。
「かっこいい」の定義は、人によって違う。でもこの5人を見ていると、一つだけ確かなことがある。自分を疑わずに動き続ける人間が、結局一番かっこいい、ということだ。
ENDRIP.は、まだ始まったばかりだ。
2nd OneMan LIVE「Mr. ICONIC.」
日程:2026年3月26日(木)
会場:渋谷PLEASURE PLEASURE
時間:OPEN 16:45(16:45〜18:15 事前物販)/ START 18:30 / CLOSE 22:15
チケット情報
前売り発売日:2026年1月23日
前売:¥3,500(+1D) 当日:¥4,000(+1D) 招待:¥2,500(+1D) 手売り:¥2,500(+1D)
チケット購入:https://buzz-ticket.com/e/dbvydyvbjx
X:@endrip_official Instagram:@endrip.official 公式サイト:endrip.bitfan.id
Photo:nae.jay.