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日本人離れな歌唱力で、今やDIVA的存在となっ たAlが10ケ月ぶりに待望のニューシングル「Believe」をドロップ!世間でも彼女の動向は注目され、リリースを待ち焦がれていたファンも多いはず。大いなる期待にプレッシャーが伴うなか、Alはどんな思いを抱き曲を作ったのか?どんな感情を曲にこめたのか?制作秘話を含め、読み逃し厳禁のレアなエピソードが満載!
interview&text EGACHIN/photo AKIRA TAIRA/stylist NOPIKO GOTO/hair&make-up AKEMI ONO
「Believei」は、「Story」で全部出し切った後の最後の大きなひと絞りのようなものですよ。
ー今回の新作は世間的にも注目されていると思うのですが、前シングル「Story」の反響が大きかっただけに葛藤のようなものはありませんでしたか?
正直いってすごくあった!やっばり「Story」は話題になったし、曲もバラードだったから次をどうしようか?っていう点はこの10ケ月間、かなり悩んだよ。実際「Story」では、一旦自分の伝えたいことは全部出し切ったし。バラートが続くとファンの子には「またバラード?」って思われるかもしれないし。かといってアゲアゲのアップテンポな曲をやってもみんなの反応が「え?」ってなっても困るしね。私自身、色んな部分を見せたかったってのもあった。ファンや世間が私に何を望んでいるのか、ってことを考えて、自然とバラードが出来た感じかな。「Believe」は、 「story」で全部出し切った後の最後の大きなひ と絞りのようなものですよ。息を「ふ一」って吐ききった後でも、最後にもう一息大きく「ふっ!」 って吐けるじゃない、あんな感じ。(笑)「Story」 の時に、ファンの子からの手紙を読んだら、私の曲を聴いて元気付けられた、勇気が出たって 言ってくれる人がとても多かったんだよね。「失 恋から立ち直るきっかけになった」とか、精神的に病んでた人から「励まされた」とか。そういうのが私はとても嬉しいし、頑張らないとなって思ったんだよね。だから前作の「Story」があって今回の「Believe」が出来たってことは言えるね。「story」がなかったら「Believe」が生まれることはなかったと思う。
ー確かにAlさんの曲はいつも温かみと優しさを感じますね。今回のシングルでは英語が一切使われていませんが、そのあたりもメッセージ性を 重視した結果だからでしょうか?
そういえば英語使ってないね。使ってると思った。(笑)でも私の歌って日本語で歌ってても英語っぽく聴こえたりしない?私自身、歌詞を作るときに英語か日本語かっていう区別はそんなにしてないんだよね。私にとってはどちらの言語も自分の言葉だし。でもね、最近L.Aに行っ てなくって、英語力が落ちないか不安にはなるよね。(笑)
バラードっていうのは”歌ってる”って言うより”話してる”ってことにすごく近いんだよね。
ー 例えばバラードだから歌詞の雰囲気を変えよ うとかっていう意識をすることはありますか? 今回のシンクルではとうでしたか?
実はあんまり違いはないと自分では思ってるね。 アップテンポでもバラードでも私の言葉であることには変わりないし、何かを偽っている訳でもないし。今回の歌詞にある「どんな悩みも全部吹き飛ばしてあげる」という部分にしても、アゲアゲな感じで「吹き飛ばしてあげる!イエー イ!」って歌っても私の伝えたいことは変わらないから。でもそういうアップテンポな曲はノリを 楽しむことに意識がいくけど、バラードっていう のは、”歌ってる”って言うより‘”話してる”ってことにすごく近いんだよね。だから歌詞を聴こうっていう考えに意識がいくじゃない?どっちを重視するかってことなんだよね結局は。私のイメージって周りから見ると「元気いっばい」って感じだと思うけど、バラードを歌う自分も私の一部分だから。
ー今回トラックを作られたのはシーンでも名高い DJ YUTAKAさんですが、どんな感じのかたですか?
DJ YUTAKAハンパないですよ!一緒にトラック作るときも「ウェッサァーイ!」とか言って両手を上げながらノリノリで自分の世界に入っちゃっ て。(笑)もうそのノリだけで「確かに、いい!」 って感じに聴こえてくる。もう最高ですよ。そのノリがいいのか、彼の作るトラックは本当にかっこいい。カップリングに入っている「No Way」 もYUTAKAがトラックを提供してくれたんだけど、彼の家に行ったときに偶然発見したトラック で、YUTAKAが色々流していて私がたまたま耳にして「今の何?かっこいい!ちょうだい!」ってすぐにお願いして。(笑)YUTAKAはだいぶ前に作ったトラックだから古いよ一」なんて言ってたけど、全然かっこいいの!で、使わせてもらうことになったんだよね。もちろん今年用にいろんなパート加えたりしたんですけど。
ーじゃあ、制作現場はかなりノリノリな感じですか?
YUTAKAのスタジオだと、相当ノリノリな感じで やってるよ。実はうちの妹がYUTAKAの事務所で働いてて、やっばり妹がいるとすごいテンション上がるしね。「Believe」のPVにも出てるんだよね。私以外の女の子は妹しか出てないから PV見ればすぐにわかると思う。PV撮影が終った後、「おまえはもう女優になれ!」って言ったんだけど、「やだ一!」って言ってた。(笑)
ーシングル以外の3曲を含め、色々な方とフィー チャリングされていますよね。彼らについてはどうですか?
「Too Much」でフィーチャリングしたピ(RAIN) はずっと前に韓国へ行ったときに偶然テレビで見たことがあってびっくりして。歌もうまいし踊れるし「アジアにこんな人がいたなんて!」ってすぐに興味を持った。その後MTV” VIDEO MUSIC AWARD”でプレゼンテーターを私が務めたときにBUZZ ASIA KOREAを受賞したのが彼。「あのときテレピで観た人だ!」ってことに気付いて話し掛けて。それで今回コラボレーショ ンすることになったんですよね。ピ(RAIN)はいつもボディーガードに囲まれていて大スターって 感じだけど、本人はとても腰が低くて周りに気 を使うようないい人なの。「Beautiful」で一緒にやったTrey Songzはね、もう天才!何がすごい ってTreyはレコーディングのときにブースに入ら ないの。エンジニアも自分でやれちゃうから。自 分の声を録音してその場で聴いて機械をいじりながら調整して、そういうことが出来るんですよ。 でもTreyは仕事から離れるとお茶目で面白い人 だよ。レコーディングのときも私とよくジョーク を言い合ったりしてたし。(笑)
私が何を伝えたくて歌っている のかを感じて欲しいな。
ーでは最後に、今回のシングル「Believe」 はどんな風に聴いてもらいたいと思っていますか?
そうですね、”ちゃんと”聴いて欲しいかな。ちゃんと聴くっていうのはどういうことかと言うと、 メロディばかりを追って、歌詞を聞き流さないで 欲しいってこと。もちろん音楽だからメロディも大事なんだけど、それと一緒に言葉のひとつひとつをしっかりとらえて、私が何を伝えたくて歌っているのかを感じて欲しいな。
どんなに有名になってもAlの気さくな人柄は変わらない。自分自身を素直にさらけだすということは名前が売れれば売れるほど、簡単そうでいて実は難しいものだ。だが彼女は気取ることもなく構えることもなく、誰の前でもどんな場面で もAIであり続ける。その素直な心は歌となり、 メッセージとなってリスナーの胸にスンと入ってくる。REALなスピリッツと才能を持ちながらも、私たちの身近にいてくれる歌姫Alの飛躍はとどまるところを知らない。
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