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文:pino
「境界線のないHIPHOPコレクティブ」を掲げたODDRAW(@oddraw_official)が主催、株式会社 RaySTAが制作したダンスイベント「QUAKE」が、2月25日(火)に川崎CLUB CITTA’にて開催された。
SNSでのミーティング風景や、ODDRAWのステージをJackするDancer7名のインタビューなどの自作の告知動画で、本番までの期待を高めてきた。世界一の称号をもつYU-KI(@yu_ki.elc)がまとめるODDRAWは、結成してから1年。「自分達の人生」としてダンスシーンに革命を起こしたステージの様子をレポート!
会場を入ってすぐ、QUAKE限定のPOP-UP SHOPが展開。テーマカラーのグリーンを基調としたグッズが販売される。Dancerがデザインする数量限定のコラボグッズは、kooouya「POOOL」パーカー、YO-SUKE「smooz.clothing」キャップ、Rina Takizawa「unfi」ライター、Yusik Parkバンダナなどの豪華なラインナップ。
開演5分前には、カウントダウンと共にオープニングムービーが流れ、準備期間やイベント出演などODDRAWの歴史が垣間見えた。カウントダウンが0を迎え、期待感で溢れるスタート。
オープニングアクトで登場したのはゲストのGANMI(@ganmi_official)。メンバーのソロから始まる構成で会場を沸かせたあと、コレオミュージックを2曲披露。「AGE」は、サビにクラブやランニングマンなどのニュージャックスイングなステップも取り入れた、キャッチーな振り付けが特徴的。「FOLLOW US」では、GANMIの持ち味である細かい手の動きと高速ステップで繊細なコレオを魅せた。
MASATO number(@masatoo1002)
センターステージに1人で上がったMASATO。会場をあおりメインステージに戻ると、レザージャケットを羽織り上下ブラックの衣装をまとったcrewが登場。ダークな雰囲気のHIPHOP曲に、ガールズ要素も取り入れて、独自の音ハメを魅せる。
AK@RI number(@akari_reckless)
アタックムービーで流れた可愛いビジュアルのnumberから一転、大人な雰囲気でタイトな衣装を着たcrewが踊るのは、ウェーブとストップの緩急を効かせた深みのあるガールズHIPHOP。ODORIのotoha(@otoha_2601) や5人のボーイズも含め19名でステージを埋めた。
GF (@gf_g_force)
yuuka、YUZU、Mimi、Maria、Riuのお酒大好きな5人が集まるチーム。力強いムーブとHIPHOPのジャンルの一つであるオールドスクールを用いて、大きく魅せるムーブでステージを余すことなく使うダイナミックなコレオ。初披露のネタで会場を盛り上げた。
きゃい number(@warehakyai)
初音ミクがフィーチャリングするSTAR KIDSの音源を使用し、ペンライトを持って登場。独特な世界観で会場を包む。Jerry(@jerrytsmall)と、Chisato_apple(@chisato_apple)をゲストに迎え、ラストの15秒間は、まさかの仁王立ちでストップしたパフォーマンスに会場は笑いに包まれた。
SOMA number(@kobasoma0618)
歌詞に合わせて感情をのせ「歌を伝えるダンス」としてJAZZ要素も含まれた、ニュースタイルのR&B。語りにアレンジされたTENSONGの「Bye Myself」の曲編集と、歌詞に合わせ人数を増減させるメッセージ性のある構成で自然に感動を引き寄せた。
ZoooM number(@zooom.official)
MATSURI、Kya73、YuTaの3人で組まれたミュージカルの振り付けの経験のあるチーム。東京事変の楽曲に合わせ、スーツ姿でスタイリッシュな緩急のあるコレオを披露。手先の音ハメや細かいアイソレを使い、全身で音を楽しませる。
U18 ALL STARS
ODORIのHana Sugaya(@hana.sugaya.8787)、KAYA(kaya0_324)をはじめ、10名の若手ダンサーが集結したcrew。ひとりひとりの個性を活かし、重心を下げたHIPHOPやHOUSEを取り入れたスタイリッシュかつダイナミックなコレオ。パッション溢れるステージを魅せた。
HARUTO number(@haruto_supernova_)
グルーヴメインのHIPHOPに、コレオの中に入る滑らかなフロアの入りで余裕を魅せる。オシャレな雰囲気から激しいHIPHOP曲に切り替わり、高速ラップに合わせサイドウォークと首のアイソレを組み合わせたキャッチーなコレオで締めた。
Rina Takizawa number(@rina_takizawa)
和楽器を用いた中華風な楽曲でスタートし一体感のあるユニゾンを魅せたあとは、GANMIのKazashi(@kazashi_ganmi)をゲストに迎え、為岡そのみの「黒髪」を使用したコレオを披露。crew全員が黒髪のポニーテールを揺らし、ラストのガールズウォークでそのままハケる演出に観客の心を掴んだ。
ALLATIVE LIFE CLUB (@allative_life_club)
GANMIのkooouya(@kooouya_ganmi)がプロデュースするcrewで、今回はフルメンバーの8名で登場。BAD HOPの「ONE PAN」でスタートから熱気溢れるステージングに会場はヒートアップ。ラストまでダイナミックなヒットや激しいアームスイングで観客をまさにワンパンした。
キ宴Crew(@kien_crew)
印鑑風のチームロゴからも分かる個性的なcrew。腕を細かく使うタッドダンスから入り、Pentatonix、クリス・ブラウンなどの有名曲を使用して、メドレーのように次々と切り替わる音楽。スキルを魅せつつユーモア溢れるステージに終始会場を沸かせた。
キムラモトコ number(@mtk___giwaku)
西野カナの「会いたくて」「トリセツ」「GO FOR IT !!」を使用した花嫁number。スキルフルな力強いガールズと、歌詞をユニークに表現するギャップに盛り上がる。ラストにはGANMIのDyson(@dyson_ganmi)とキ宴crewの李鍾民(@suppinikkoisme)が新郎新婦役としてゲスト出演し、歓声と笑いに包まれた。
Leo number(@leomunakata)
RHT.として世界でも活躍するLeoが集めたcrew。上下白の衣装に裸足で登場し、ブロディンスキの音楽で一瞬のうちに不思議な世界観に引き込まれる。ダウンにアレンジを加えた独特なムーブや、盆踊りの手の要素を取り入れた中毒性のあるコレオに、新しい感性が生まれた。
princessmai number(@_princessmai_)
ダンサーネームからは想像できない、スタンスを広くとったクールなHIPHOP。Tylaの「Water」を使用したコレオは、ステップとウェーブを多く取り入れ、グルーヴの一体感を魅せる。ターンまでも軽やかに揃い、余裕のあるオシャレな雰囲気のムーブで締める。
Chisato_apple number(@chisato_apple)
New Yorkをテーマにしたユーモア溢れるnumber。自作のムービーや不思議な演出で、終始笑いに包まれる。シェイクなどの細かい動きや音ハメで、スキルフルな姿を魅せるcrew。ストーリー性があるようでないような異世界な空間に、ラストはミュージカルのような演出で観客をApple Worldに引き込んだ。
lowkey(@lowkey_5official)
Kaori 、天音、MIPPO、YU-KA、suzuneの5人のチームから天音以外の4人が出演。ベージュのセットアップに身を包み、滑らかなボディーコントロールと歌の息づかいまで表現する細かい音どりで、オシャレな雰囲気が溢れ出す。大人でニュースタイルなR&Bを魅せた。
Momo koyama(@momo_koyama) + Sakurako(@sakurak0zawa_) number
1部のトリを飾るのは海外で活躍する2人が集めたcrew。スタートの集合したカノンの動きに一瞬で引き込まれる。インストにもかかわらず、まるで歌詞があるような手数の多さに目が離せない。構成やステージングスキルで圧倒的な存在感を魅せた。
2部は、ODDRAWのメンバーがそれぞれのcrewを集めnumberを披露。個性あふれる作品が次々と登場する。
25 number(@25nico29)
ボスさんと親しまれる25。日本語ラップの曲を使用し、重心を下げたHIPHOPで会場の雰囲気をダークに染め、速いステップを軽い足どりで踊りこなす。R&Bの曲では激しい動きに感情を込め、最後は掛け声もあげつつ、気合の入ったステージを魅せた。
KO-TA number(@kota_pacpac)
脱力した動きの中にストップが効いた滑らかな動き。音をふんだんに使った抜きのアイソレ。フロアの途中のストップで会場を沸かせ、宇多田ヒカルの「甘いワナ」でのオールドスクールのアレンジには、次の動きが予測できないワクワク感。最後はそれぞれの個性あるクラブステップで作品をまとめた。
fua number(@fuadesu_aimi)
ジャズやガールズの要素を取り入れ、感情を込めたスタイルHIPHOP。可愛さと大人らしさを兼ね合わせた表現で、オシャレな世界観を創り出す。歌詞に合わせた動きに加えた細かい音ハメと、抜きのスキルが際立ち、センターステージでソロを踊るfuaに歓声が上がった。
KAISEI number(@vb_kaisei)
ビームのような照明で会場に期待をあおり、ロッキンとHIPHOPを融合したような動きでスタート。大きなムーブで瞬時に空間を動かし観客を魅了する。ユニゾンで揃えるのは難易度の高い、バトルで使う滑るような足づかいも軽々とこなす。少人数でも圧倒的な存在感を魅せた。
yuzuha number(@yz4berb)
1曲目はHOUSEのステップを取り入れ、体感が求められる角度でのボディーコントロールで、独自のジャンルを創り上げる。動きの中の細かいヒットや抜きのグルーヴ感で音を常に楽しませ、ラストのセンターステージでの演出で、会場を暖かい空気で包み込む。
RAIKI number(@mynamerikexx)
ゆったりと歩いて登場したcrewは、アクロバットを取り入れたダイナミックなHIPHOPを魅せる。HOUSEの人気曲「Abataka」で雰囲気をガラッと変えた後、最後は会場にあおりをうながしてソロ回し。全員がスキルを持ったハイセンスなnumberで2部を締めくくる。
大トリを飾るのは、このイベントの主催ODDRAW。YU-KI、yuzuha、RAIKI、KO-TA、KAISEI、fua、25のメンバーに加え、7人のCHAPTERS(モンスターダンサー)とコラボする。45分間の圧巻のパフォーマンスを創り上げた。
それぞれのメンバーにフォーカスを当てたコレオで会場を盛り上げた後、いよいよ豪華コラボが始まる。
YO-SUKE(@yo_sukeazur)のステージでは、大人の雰囲気のHIPHOP。一瞬の抜きで沸かせ、新しい一面を魅せる。
Kotori(@kotoriii)のステージでは、滑らかなボディーコントロールを効かせたHIPHOPで、オシャレな雰囲気を創る。
Kengo(@ken5_fsbb)のステージでは、バスケとダンスを融合したパフォーマンスで、ダンス界の新境地を開いた。
NanA MAEDA(@na7_maeda)のステージでは、スワッグの特徴である独特なノリとキャッチーな動きで会場を沸かせる。
Akanecchi(@akanecchi_betty)のステージでは、深いウェーブのなかでストップを効かせ、コンテとHIPHOPの化学反応を起こした。
ASANO(@asano.ddd)のステージでは、ジャズコンテのコレオで1つのストーリーを完成させ、ODDRAWの新しい門出を祝った。
Kooouya(@kooouya_ganmi)のステージでは、マイメンのYU-KIとの思い出の曲SUSHIBOYSの「DRUG」で青春時代を振り返り、会場はエモさで包まれる。
ラストはCHAPTERS全員とのユニゾンで、コラボステージを完成させた。
YU-KIのMCでは、今日を迎えられたということで「しんどさを乗り越えれば、楽しいことができる」と実感した気持ちを伝えた。
MC終わりに披露したのは、Kan Sano & Miller Blueの「House Of Mine」。今回のイベントで魅せたのは、ODDRAWと一緒にダンスシーンを盛り上げてきた出演者のダンサーとの歴史。この曲で余すことなく、感謝の気持ちを表現した。
曲が終わり暗転すると、スクリーンに映し出されたのはGANMIのSota。ムービーでSotaが名付けた「CHOREO MUSIC(コレオミュージック)」を作ったことを話す。そして、披露したのはKan Sano(@k.an.s.an.o)がフィーチャリングする「照らす」。優しいメロディーに相まったスタイルHIPHOPを魅せ、円陣を組んだあと全員で空を見上げるラストに感動で包まれた。
サプライズ発表も行い、約3時間半に渡ったQUAKEの公演は大成功に幕を閉じた。新しい活動にどんどん挑戦するODDRAWのこれからの歩みがますます楽しみだ。
◾︎1ST CHOREO MUSIC「照らす」2025.03.26 release
◾︎2025.9.22 QUAKE -OSAKA- なんばHatch
◾︎2026.2.25 無料ワンマンライブ「ODD RUN」川崎CLUB CITTA’
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