ニュース
石川県金沢市を拠点に活動しているラッパーYamiboi To$(ヤミボーイトス)が、2ndアルバム『TRUST』を3/1(土)00:00に配信リリース。
今年の2月にリリースしたシングル「WADACHI!」やTeteを客演に迎えた「MUNEHARUWA」のREMIXなどを含む10曲入りの『TRUST』は、挑戦的なビートと夢や葛藤、仲間への信頼をテーマにしたリアルなリリックが光る一作。
多彩なサウンドで魅せる彼の進化とスタイルを感じられる作品となっている。
Yamiboi To$が音楽を始めてから早5年。
なかなか結果が出ない間も彼を突き動かしてきたものは自分自身に対する「TRUST(信頼)」、それが全てだった。
そして、彼はこのテープによって、それを結果として表し、長い年月の中で失ってきたたくさんのもの、心配をかけてしまった両親、振り回してきた恋人、期待させたまま待たせてしまった多くのホーミー、全てに対する信頼を回収する。そんな意味を込めたアルバムである。
ーリリース情報ー
Yamiboi To$ 『TRUST』
配信日:3/1 (土)00:00~
配信リンク:https://linkco.re/AGBDn22a
-Track List-
1.Wake Up Freestyle
2.ゴプニク
3.プラン通り
4.YAMI TIME (skit)
5.素直に HARD
6.焦燥 4:00
7.YUMEDEKKAKU
8.WADACHI!
9.Now
10.MUNEHARUWA (feat.Tete)[Remix]
1.Wake Up Freestyle (prod.D-Ryooga)
自分だからこそ思いつくような曲が作りたくて、普段の生活の中で何かヒントがないか探
していたところ、ふと自分が使っている「iphone」が目に留まりました。
そこで、僕が普段から設定している iPhone のアラーム音(デジタル)をサンプリングし
てビートを作ってみたら面白いんじゃないか、しかも目覚まし→1 日の始まりだし、アルバムの 1 曲目にもってこいだと思い、同じ石川県で活動してるビートメーカーの D-Ryooga に連絡して、速攻一緒に作りました。
ビートのジャンルは色々迷ったのですが、最近日本ではメンフィスが結構きてるし、自分
も普段やらないような新しいものに挑戦したかったので、メンフィスとフォンクを混ぜた
ようなハードなサウンドに決めました。
クラブで流れてもぶち上がるようなバンガーな一曲になったし、誰しも聞けば嫌でも目が
覚めること間違いないです。
しかも、D-Ryooga の粋な計らいで、ビートの要所に iPhone の効果音などを散りばめるというユニークなギミックもありますので、そこも合わせて楽しんでもらえたら嬉しいです。
2.ゴプニク (prod.D-Ryooga)
自分の中の「衝動」を全面に表した曲です。
自分をロシアのヤンキー「ゴプニク」とフィールさせて作りました。
社会主義国家のロシアは、生まれた段階でもう既に階級などで先の未来がだいたい決まってしまうケースが多いそうで、例え少しお金が貯まったとしても階級によって使えない店やサービスが多くあったりして、結局お金があれどあまり意味がないので、労働階級の方々はそのお金のほとんどを「酒」に使うそうです。日々生きるために労働、そして労働後は、ゴプニクの中で永遠の流行りである「adidas」を身に纏い、寒い中、河原に溜まっては仲間たちと音楽を流しながらお酒を飲みどんちゃん騒ぎ、そし
てまた労働…といった単調な毎日を繰り返しているそうです。
それを知った時、「あれ?今の俺ってほぼゴプニクかも」と思いました。(しかもたまたまアディダスが好きで MVとかでもよく着てるし)
ただ、大きく違うところは、日本が資本主義であること、つまり、俺たちは単なるゴプニ
クとは違い、やり方一つで未来を変えれる。
そう、俺は「抜け出せるタイプのゴプニク」だということに気づき、一気にフィールが深まり気づけば 30 分くらいで作詞が出来ました。
ビートは、1 曲目に続いて D-Ryooga で、なんとなく直感的に、Yeat が直近のアルバムで
やっていたような rage × phonk のビートが合いそうだと思い作ってもらいました。
色んな意味で、日本じゃまだ誰もやったことのないような音楽が出来たと思うし、ゴプニ
クがわからない人でももちろんぶち上がれるサウンドになってるので、すごく自信作です。
3.プラン通り(prod.NoDoubleMane 生)
恐らくこのアルバムで 1 番トゲのある曲です。
シーンなどに対して思うことがあって、ちょっと久々に尖りてえなって思ってる時に、ナイスタイミングで NoDoubleMane 生が毒々しいダークな plugg ビートを送ってくれたのでこれでいこうと決めました。
ただ、ワードチョイスやダブルミーニングなども今作アルバム内で 1 番凝っている曲ではあると思うので色々含めて楽しめると思います。あるアニメのネタも曲中に散りばめてますので探してみてください。
4.YAMI TIME (skit) ヤミタイム
昔からアルバムに「skit」を挟むことが憧れだったので挑戦してみました。
ただ、環境音っぽい skit ならよくあるので、曲として聴ける skit を目指したところ、歯止めが効かずフ
ックもちゃんとある曲として完成しました。内容としては、よそ行きな感じでまとめるというよりかは、ラフに聴けるように自分語り多めのフリースタイル感強めに仕上げたので、アルバム内の良い転換として機能してると思います。
5.素直に HARD
この曲を作るぐらいの時期、自分の中で何が「自分らしいか」みたいなことを考えすぎて
いて、逆にそこに囚われてどんな曲を作っても納得いかない日々が続いていました。そん
な中で、改めてじゃあ自分の性格をざっくりそのまま曲にしようと思いつきました。
自分は不器用でマルチタスクがすごく苦手で、ただ、1 つのことなら区切りがつくまでし
つこいぐらいに追い続けることができます。
そんな自分の性格を言語化しようとした時、「素直にハード」というシンプルなワードが
すごくしっくり来て、そこからはすぐにリリックが湧いてきて元の自分に戻ることができ
ました。
例えすぐに状況が変わらなくても今の状況や心境を言語化できるだけでも意外とスッキリ
するもので、この曲でまた前に進めた気がします。
前回のミックステープ「Yami Gacha」の「虎」という曲で、自分は、メロディ感のあるデ
トロイトビートが結構ハマるということを知って、
今回もそういった明るめのデトロイトを探してチャレンジしました。
この曲は、自分をニュートラルに戻してくれる大切な曲だし、きっと複雑な悩みを抱える
誰かにとっても、スッと入ってきてエールにもなる曲だと思います。
バースにある「メーカーズマーク」のくだりは自分的にかなり気に入ってるラインです。
6.焦燥 4:00
冷たさを感じるこの曲は、2 年ほど前から温めていた曲です。
作った当時は、色々あってやりたいことにうまく時間が割けず、正直中途半端な状態でし
た。
ただそんな中でも、自分のやりたいこと、つまり音楽に対する熱い忠誠心を忘れたく
なくて作った「戒め」のような曲です。
当時、少し心が疲弊していたこともあり、うまく眠れない日々が続いていました。
そんな
日々の中、午前 4 時という時間は自分にとって、最も「焦り」を感じる時間でした。
日はまだ登らずとも明日の気配を背後に感じるこの時間に、その一日を振り返っては、も
っと何かできたんじゃないかだとかもうすぐ明日が来てしまうという、嫌な胸騒ぎを感じ
ていました。
その中でスムーズに生きたければ、好きなことを諦めるのが最も手っ取り早かったと思い
ます。
ただ、俺にとってそれはできなかったので、そういった心境を「絵踏みをしなかっ
たキリシタンの覚悟」とフックで表現しました。
先ほども言ったように僕は一つのことにしか集中できないので、リリックには、その性格
も要素として含まれていると思います。
ダウナーかつ焦燥感溢れる夜の時間の攻防、冷たさの中に熱さを感じるそんな曲だと思います。
7.YUMEDEKKAKU
この曲は、2024 年の暮れに書き、新年一発目に出そうと決めていた曲です。
自分はよく物事をシリアスに捉えがちなので、せっかくなら 1 年の最初は、わかりやすい言葉で等身大
のポジティブを届けたいなと思って作りました。
この曲では、自分の中の「夢」というものへの考え方について書きました。
世間一般では、子供の頃は皆、大きな夢を抱くけど、大人になるにつれてその実現難易度を知って、それを諦め「身の丈」に落ち着くといった風潮がよく見られます。
ただ僕は、その問題に対して、逆に、ある程度の歳を重ねた大人になったからこそ、子供の時では出来なかったこと、つまり、その夢を具体的に描き、近づいていけることができると思ってて、リスナーのみんなにもそのようにポジティブに未来を考えてほしいと思ってこの曲を作りました。
フックに登場する「赤と青のピル」という言葉は、ここでは「自己承認と外からの評価」
を表してて、ただ好きなことをやって自己完結するだけでなく、それによって外部にも良
い影響をもたらしていたきたいという、僕の気概を込めました。つまり、この曲によって
みんなの気持ちが良い方向に向けばこの作品の狙った本望と一致するということでもあり
ます。
8.WADACHI!
Wataru 君はいつも自分自身がそのビートを気に入るまで、何度も作り直し、本当にフィー
ルしきっているものだけを送ってきてくれるので、毎回僕のところに届くビートは、必然
的に最高なものばかりで助かってます。ありがとう、Wataru 君。
今作は、冬っぽい曲が作りたいなーと思っていたところ、ちょうど冬を連想させつつもど
こか温かさを感じる Pain サウンドのビートが送られてきたので、バッチリハマりました。
ここ最近、車を走らせていた際、除雪車からこぼれ落ちた雪のブロックに正面衝突し、車
が故障しました。
正確に言うとラジエーターが壊れエンジンを冷やせなくなりました。
すごくショックだったのですが、これも一つ受け止めて俺も冷めないエンジンのように熱い
ままでいようということで、引き返せない自分自身の選択に誇りを持ちながら進み続ける
という前向きな姿勢を歌いました。
人生における選択の分岐や、それぞれの道を2 人の住む積雪量の多い北陸にちなんで「WADACHI(轍)」と表現すると同時に、誰かが作った轍、つまりレールには乗らずに、自分で作り出し走っていくという熱いメッセージ
を込めました。
9.Now
僕の今の音楽人生には my baby の存在が欠かせません。
僕のアップダウンをいつも隣で見てきた彼女こそ、これから最高の景色を見せてあげたい 1 番の仲間だと思ってます。
夢を追い続けると、ある程度叶うまでは、どうしても目先の上手くいかないことばかりに目がいってしまいがちですが、改めて身近に溢れている幸せについて再確認したかったので、それについて、いつも隣にいる彼女の存在にフォーカスして作詞しました。
僕の生活が成り立っているのは、彼女を初めとして、家族や仲間、そしていつも僕のワガママに付き合ってくれるエンジニアの 108 など、いつも支えてくれてる皆のおかげに違いありません。
どんなに辛くてもこの道を辞めたくない、つまり結局この選択の積み重ねである「今」が
1 番いいと思わせてくれる存在のありがたさについて書きました。
曲中にある「月を見に行く」という誘い文句ですが、本来ならば月を見に行くなんてそん
な小さすぎることは会う理由にはなりえません。
ただ、そういった些細なこと、つまり理由がなくても何となく会える人というのが僕の周りには少しですが、存在します。
僕はもうそろそろ 20 代中盤に差し掛かるのですが、この年になると、皆それぞれ自分の
人生で忙しいので、よっぽどの理由がないとみんなで集まったりすることなどは難しくな
ってきます。そんな中で、ふらっと理由もなく集まれる関係が身近にあるということは、
とても貴重で幸せなものだと思います。
そして、そんな当たり前のありがたさに気づくということこそが、大人になることだと思
います。
なのでそんな人への信頼や、その人たちにも任せてくれ、俺を信じてくれという気持ちを
込めて、このアルバム「TRUST」に収録することに決めました。
自分の中でもいつでも温かい気持ちになれるお気に入りの曲です。
10.MUNEHARUWA(remix) feat.Tete
これは、2024 年 11 月にリリースした自身の楽曲「MUNEHARUWA」のリミックスです。
この原曲をリリースした時は、公式プレイリストなどには入らなかったのですが、テーマ
のキャッチーさや斬新さなどで、なんだかんだリスナーだけでなくプレイヤーからも自分
史上 1 番の反響があったと思います。
なんとその反響が日本のサウスサイドにいる Tete 君にも届いていたみたいで、たまたま
SNS を通して繋がった際にそれを知り、自分の中で「MUNEHARUWA」自体もっと多く
の人に聞いてもらいたい曲だと思っていたので、リミックスの依頼を持ちかけたところ、
快く引き受けてくれて、リミックスする運びになりました。
僕と Tete 君は音楽を始めた経緯やそれまでの人生のルーツなどは、恐らく全然違うタイ
プだと思うのですが、色々と話していく内に、すごくフィールするというか、根っこの部
分で同じ熱さを感じました。そこから話は早くて、Tete 君から最高のバースが届いて完成
しました。曲中では、お互いの曲のフレーズやフローをサンプリングし合ったりもしてい
て、クオリティはもちろん中身も充実した最高傑作になりました。
リスナーの皆からみると Yamiboi To$と Tete はすごい異色のコラボだと思うんですが、
そういったルーツを超えて繋がれるのも音楽の良さだと改めて痛感しました。
どんなものに対しても、自分を出していけば良いと思います。曲げずに続けていけば、最
初は上手くいかなくても必ず自分が行きたい方向に進んでいけると信じてます。
”Yami と俺が言うから胸張れや”
シーンの前線を走る Tete 君からもそう言ってもらったことで、俺もさらに今より胸を張
れそうです。
配信リンク:https://linkco.re/AGBDn22a
Yamiboi To$(ヤミボーイトス)は、福井県福井市出身、現在は石川県金沢市を拠点に活動する24歳のラッパー。
毎回ジャンルにとらわれないスタイルで自己の「ありのまま」をシリアスに表現することを得意とする。闘志溢れるリリックの裏に垣間見える繊細さこそが彼の持ち味である。
Instagram https://www.instagram.com/want.rich.mind/?igshid=cjBwaGo0NWVnbjBq&utm_
X https://x.com/yamibooi?s=21&t=g30j6Vk2xgioRhybQ4nOSw
TuneCore https://www.tunecore.co.jp/artists/Yamiboi-Tos
人気記事