NEWS

ニュース

LImELIGHTS vol.3 ACHI&Yusei 兄の存在が与えた影響と独自のスタイルを貫く方法を語る。

ダンサーACHIが自らキャスティングし、ダンサー同士だから話せる過去の裏話、ダンスシーンについての本音を深掘りするYouTube連動企画「LIMELIGHTS」。
今回のゲストは、熱い魂と共にHIPHOPシーンをリードするYusei をお迎えし、第3回目をお届け!

ACHI (rockwilder/SHOW GUN)Profile
筑波大学在学中にダンスを始め、卒業後は上京し「Rockwilder」を結成。イベントのゲスト出演や倖田來未、東方神起、w-inds.、松下優也、CrazyBoyなど、数々のアーティストのバックダンサーを務める。ダンサーとして活動する他、モデルやイベントオーガナイザーなど常に東京のダンスシーンをリードしている。
■公式Instagram
https://www.instagram.com/achiwilder/

Yusei (D-BLAST/KING OF SWAG/零) Profile
若くして数々のバトル優勝経験を持ち、多くのアーティストの振付師としても活躍する人気ダンサー。地元川崎を拠点に国内のみならず世界からもその溢れ出るパッションと独自のスタイルで注目を集めている。
■公式Instagram
https://www.instagram.com/yuseidblast/

ACHI:Yuseiは最近で言うと、NEXT MOVEMENTっていうコンテストのゲストにD-BLASTで出ていたけど、めちゃくちゃかっこよかったね!

Yusei:ありがとうございます!HARLEMで踊らしてもらったのは3人のD-BLASTでは初だったかもしれないです。活動自体も去年の末からまたやろうかってなったので、そう言ってもらえて良かったです。

ACHI:そもそもHIPHOPに初めて触れた瞬間みたいなのっていつだったの?

Yusei:完全に兄の影響で、小学生の兄が先にやってて、自分は4歳だったんですけど半強制的にって感じでした(笑)母の姉がダンススタジオをやっていて、そもそも環境が生まれる前からあったっていうのと、兄がHIPHOPを貫いてやってる姿を見てたんでそれに影響を受けて自分もこれだなって、小学生の時にはもう思ってましたね。

ACHI:俺が初めてYuseiを見たのが、確か六本木のクラブのイベントにD-BLASTが出ていた時で。小学生のYuseiがヘッドスピンやってたんだよね。それ見てすごい奴が現れたなって(笑)

Yusei:あー、ヘルメット被って!(笑)その時ブレイクダンスもやってて、とりあえずお前ここで回れって言われてやってました(笑)まだその時はDeeの生徒だけでJ-BLASTっていうチームをやってたんですけど、目標はずっとD-BLASTに入ることだったから。中学の時に入りたいって言ったらまだ早いって言われて、高校の時にやっと認めてもらえて入れたんですよ。

ACHI:俺の印象だけど、D-BLASTとかKING OF SWAGってずっとイケてるってところの最先端を突っ走ってる感じ。自分が20代の時って、イケてるを重視するダンサーとスキル側のダンサーとで分かれていて、なかなかそこが両立しないって感覚だったんだけど、KING OF SWAGってその両方をちゃんと持ってるダンサーのパイオニアってイメージなんだよね。

Yusei:KING OF SWAGはDeeが作ってくれたんで、その教えが大きいっていうか、かっこいい先輩とか見ててもやっぱりスキルでは負けたくないって気持ちがあって。だからフリースタイルとかバトルにも目を向けてたっていうのはあります。

ACHI:そこの共存を出来てる人たちって本当に数少ないよね。Yuseiはどっちの柱もちゃんと自分のスタイルとしてやってるなって感じがするんだけど、ここだけは譲れないモットーみたいなものってあるの?

Yusei:俺もそうゆう人っていないなって思ってて、バトルはバトル、ショーケースはショーケース、振付師は振付師って全部分かれちゃってるなって。それが良い悪いってわけではなくて。俺は全部好きなんですよ。欲張りだけど全部やってみたいって感じだったんで。どっちかにしないと中途半端になっちゃうかなって思ったりもしたんですけど、意外と好きが勝つからやれちゃうんだって分かったし、もちろん好きって想いがあるからめちゃくちゃ練習するし、大事なのはやり続けることで、そうやって結果もついてくるものだから。正直今バトル出てても負けることが多いし、バトルに専念すると振付がぱっとしなくなったりして悩むこともあります。だから一時期ちょっと休んだりしてたんですけど、ここ負けちゃだめだなって。諦めたら俺みたいな形を目指す人がいなくなっちゃうなって思ったし、何より、好きなんだからやるしかねぇって(笑)

ACHI:Yuseiっていつもイケてるな~って印象なんだけど、ネガティブになることあるんだ?

Yusei:めちゃくちゃあります(笑)基本ネガティブなんですけど、それを人に見せるのは嫌なんですよね。でも1人の時はめちゃくちゃ落ち込むし、結果が出ないとやっぱり悔しいしなんのためにやってるんだろうって、体力だけ削ってなんで俺勝ち求めてんだろうって考えるし。 だったら今は振付けの仕事も多いからそっちに特化した方が良いもの作れるんじゃないかって思ったりもするんですけど、何回も言いますけどやっぱり俺はバトルとかフリースタイルが好きなんですよね。だから、そこはやれるうちは思いっきりやろうって思います。

ACHI:今のダンスの発信の仕方って良い部分しか見えにくいというか。若手のダンサーの子たちって、常にポジティブな面しか自分の中に持っちゃいけないっていうのがある気がして、でもYuseiみたいなイケてる人でもそうゆうネガティブな面があるんだって知ると安心するし、結果出ないな、なかなか日の目見ないなって思ってる子たちにもやり続けてればそれがいつか良い結果に繋がるんだって勇気をもらえると思う。  

高い壁、兄Deeという存在

Yusei:俺もずっとDeeの下にいて、このままで良いのかなって、いつになったら越せるんだろうって気持ちがあったんですけど、諦めたら終わりだし、越す越さないんじゃないんだって思ってからはやっと楽しめるようになったんで。

ACHI:踏み込んだこと聞くけど、そういうDeeを意識するみたいなのって・・・?

Yusei:ずっとありました!バトルも振付もそうですけど何やっても勝てなくて、いくらがんばっても兄貴の方が評価されるんですよね。親にもずっと負けてるよって言われてたし、そりゃ勝てねーよ・・・って(笑)めちゃくちゃ悔しかったんですけど、逆に兄貴がいたから俺はこの存在でいれたっていう感謝もあります。

ACHI:反骨精神的な?

Yusei:はい。だからバトルにDeeが出なくなった時とかは、これはチャンス!って思ってましたね。

ACHI:Deeもそうだったけど、Yuseiもバトルだからって自分のスタイルを変えずに戦ってきてるじゃない。そうゆう意味でも2人がバトルシーンに与えた影響は強いんだろうなって思うよ。バトルのジャッジするダンサーさんとかに聞くと、みんな上手いんだけど、人とスタイルが似てたりする子が多いという話はよく出るから、そんな中でYuseiはあのスタイルを貫くってやっぱりすごいなって。

Yusei:最初は何も考えてなくて、俺を見ろっていう気持ちだけでやってましたよ。たとえ負けたとしてもこうアプローチしたいんだって思いを貫いてれば、なんかイカレた奴いるなっていうくらいの存在感は残るかなって。それを1番最初Deeがやってるのを見て、まずはイメージを残そうって俺も思ったんです。あとショーケースをやってきたおかげでバトルでも演出というか、展開みたいなものが作れたりするかもしれないですね。もちろんスキルとかリズムをキープするっていうのも大事なんですけど、俺はストーリー性を持たせたいっていうのがあって、登場するところから、もう歩いてるだけでかっこいいとか、手を一つ出すだけできゃーって言われるみたいな。

ACHI:1回目にゲストで出演してくれたHIKARUも同じこと言ってた。歩くだけでかっこいいっていうところ、やっぱり通じるところがあるんだね。

Yusei:え!それは嬉しい。HIKARUさんにも習ってたんで、そこは自然と学んでるところだと思います。

ACHI:今って振りが詰まってるというか、全部の音を細かく取ろうとしてるそういうスタイルが多いなって思ってて、Yuseiの振付には抜け、余裕、待ちっていうのがあって、でも音を取ってないって感覚にはならないのがすごいなって関心するんだけど、そこの拘りってあるの?

Yusei:ありますね。俺も20歳くらいの時はとにかく詰め込んで、足し算足し算て感じでどれだけ生徒たちに難しいって言わせるかってそうゆう時期もあったんですけど、ある時から引き算もがんばろうってなって。確かに最近の細かい振付とかってすごいなって思うんですよ、でも俺はちょっと抜きがある方が好きだな。自分も踊ってて気持ち良いし、お客さんにも音楽の気持ちよさをダンスで表現したいっていうか。ダンサーから見ると細かい振付のすごさって分かるんですけど、自分が結構一般の方に向けて踊る機会も多かったりするので、そうゆう時ってシンプルにバーン!!みたいな感じの方が伝わるし、お客さんも乗ってくれるんですよね。そういう機会から勉強になって、音楽をちゃんと聞かせるっていうのと、決めることは決めるっていう足し算引き算を意識するようになったんだと思います。

ACHI:Yuseiの作り方見てると、これだけ動きをシンプルに抜いた中でも、伝えられるって大事な考え方だなって思うよ。

Yusei:踊っててかっこいいとか上手いって言われるのはもちろん嬉しいんですけど、感動したって言われたり何か感じてもらえることがやっぱり一番嬉しいんで。スキルも大事だけど伝わるダンスをした方が良いよって生徒にも毎回レッスンで言ってますし、あと、どんだけ上手くなろうが歳を取ろうが、いつまでもとにかく一生懸命やれって、がむしゃらってダサくねぇから!ってことは伝えてます。

ACHI:なるほどねー!Yuseiの中のHIPHOPってどんな存在?

Yusei:俺にとってHIPHOPは、熱意ですかね。ものごころつく前からダンスをやってて、ラップとかDJじゃなくて俺はダンスを選んだんですけど、HIPHOPをやってたから出会った人とか環境があるから、家族だったり仲間に対してもそうですけどそこに対する熱意を俺は一生持ち続けたいなって。続けてると辛いことも悔しいこともちろんもあるんですけど、HIPHOPをやってきての今の俺なんで。だからバトルで負けようが熱意だけは絶対負けない!俺には誰もなれない!って、周りの環境にも自分自身にも自信持ってます。これからも熱意を常に持ってHIPHOPで、ダンスで、それを伝えていきたいです。

HIPHOPに対する熱い思いを語ったYusei。
これからもHIPHOPシーンを引っ張って行ってくれること間違いなしの存在であることを感じさせられた。

ムーブメントプレス 2023 Summer掲載

MOVEMENT PUSH

MOVIE

ムーヴメントTV

  • 【賞金1,000万円】動画を送るだけ!BUZZ GROUPが送る大型企画始動

    【賞金1,000万円】動画を送るだけ!BUZZ GROUPが送る大型企画始動

  • DJ CHARI × MONA SP DANCE UNIT feat SECRET ARTISTS

    DJ CHARI × MONA SP DANCE UNIT feat SECRET ARTISTS

  • 2024.7.24 PAVE THE WAY -DAY SPECIAL- Rht.

    2024.7.24 PAVE THE WAY -DAY SPECIAL- Rht.

もっと見る