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2022年 6月5日(日)、横浜赤レンガ倉庫で開催された「YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL」で開催されたダブルダッチの“個人戦”である「DOUBLE DUTCH ONE’S FINAL 2022」のWOMEN’S SECTIONで優勝を果たしたダブルダッチャーのYuI QUEEN Bさんにインタビューを実施!
ダブルダッチとの出会いやシーンへの愛、社会人とダブルダッチャーとしての両立の仕方。
今後の目標や好きなことなど、ざっくばらんに答えてくれた。
ーお名前を教えてください。
YuI QUEEN Bです。
ー所属のチーム名は?
関西の女性チームで「ELLE」というチームです。
そして、2021年の世界大会にて準優勝した女性社会人チーム「KUNOICHI」です。
ーダブルダッチはいつから始めましたか?
大学生からです。
ー始めたきっかけは?
高校生のときにラクロスをやっていて、そのとき立てていた目標である関西制覇と全国大会出場を達成できたので、大学では新たなことに挑戦したいと思っていました。
当時一緒にラクロスをやっているチームメイトがダンスを習っていたのでダンスを見る機会が増え、興味を持っていました。
スポーツも好きだし、何をしようかなと思っていた中で、大学の新歓でダブルダッチというものを見て、かっこいいと思ったのと、ダンスとスポーツを足して2で割ったようなものが私にピッタリだと感じて、ダブルダッチを始めました。
ーYuIさんのダブルダッチのスタイルにおいて、見所は?
女性は、両足ジャンプで上半身を動かすスタイルが多かったのですが、自分はそうではなく、フロアのアクロバットを取り入れたり、難しいステップに挑戦したりしています。
縄があるからこそできるムーブをどんどん追求していって、今のスタイルが出来上がっているので、見所はそこですかね。
ーダブルダッチの魅力は?
やっぱり1番の魅力は、最低3人はいないと出来ないことです。
1人では縄を跳ぶことができないので、ターナーの2人がいてくれて初めて練習ができる。
ターナーもジャンパーがいて初めてダブルダッチができる。
そういうところが他のスポーツとは違って魅力的だなと思います。
ーターナーさんの協力プレイはあるのか?
ありますね!とてもあります。
チームのショーケースでは、ターナーありきのムーブ、ターナーに焦点がいくようなムーブもあるので、呼吸を合わせることが大切です。
ーターナーさん達の目指す頂点はどこか?
無限ですね。
多分ここが頂点とかはないと思います。
「誰も見たことのないオリジナルの縄技を作り上げ、最初に実践する」みたいなところになってくるのではないのかなと思います。
ー大会などに出場する際に意識していること
1on1で意識しているのは、いかに自分らしい戦い方ができるか。
例えば、この間の「YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL」では、とても風が強く、ダブルダッチのような縄を使う競技においては悪条件でしたが、どんな環境でも落ち着いて自分らしく技を出す、ということをずっと念頭においてやっていました。
昔は相手によって技の内容を変えたり、相手を意識しすぎて逆に自分らしく戦えなかったことがありました。今は、意識し過ぎないということを決めて、自分らしく戦っています。
ー競技のときのファッションのこだわりはありますか?
帽子を被ることが多いです。気合いが入ります。
あとは髪の毛を縛る。
ーダブルダッチャーの方はファッショナブルな方が多く、見ている側も楽しいなと思います。
そう言って頂けるのは嬉しいです!
自分が一番テンションが上がり、自分が自分らしくムーブできる服をみなさんは着ていると思います。
ー好きなブランドはありますか
はい、私は「BackChannel」というブランドが好きで、去年のONE’S FINALもそれ以前もずっと「BackChannel」を着ています。
ー「BackChannel」の魅力は?
着心地がすごく良いところです。
衣装も練習着も「BackChannel」にしています。
自分が一番かっこいいシルエットになるTシャツのサイズ感なので、ずっと着ていますね。
ーYuIさんは社会人生活と競技を両立させていますが、そのコツはありますか?
1番はやっぱり、定時までに仕事を終わらせて、好きなことをする時間をつくることです。
それによって生まれた心の余裕があるからこそ、土日に縄を跳んでやりたいことを爆発させるみたいなルーティーンができると思います。
夜遅くまで働くのではなく、早目に帰って心に余裕を持たせるという感じですかね。
だから、もう社会人7年目ですけど、今でも両立できていますね。
ー土日はどのぐらい練習するのか?
大会前の1ヶ月前は2時間と決めていました。
でも普段は、仲間とワイワイやってダラダラ練習することもあります。
3時間、長くて3時間半ぐらいですね。
ー趣味はありますか?
DJもやっていて、最近では各イベントでバトルDJをさせてもらっています。
曲をディグるのが好きです。
ー好きなアーティストは?
Nujabesさんが一番好きです。
彼の右腕的なポジションだった方々、Shing02さんやUyama Hirotoさん等をずっと聴いてます。
ーバトルの時と、普段聞く音楽は違いますか?
違います。ヒップホップ、ブレイクビーツ、ハウス系の曲など色々なジャンルがあった方がバトルは盛り上がりますね。普段聴いているNujabesさんは結構ゆったりな感じの曲が多いです。
ーバトルの時に使う好きな音楽ってありますか?
バトルでは、ビートが強ければ強いほどかっこいいし盛り上がるので「この箱で、この曲をかけたらかっこいいだろうな」と思う音を探して、バトルで流すようにしています。
そしたら、みんな「うぇーい」ってテンション上がるので。
ーバトルの時に、よくかけるアーティストは?
ビートが強めの「Kid Capri」というアーティストをよく流します。
ー今までに挫折経験や辛かった事は?
挫折、つらかったことは本当に最近ですね。
DOUBLE DUTCH ONE’Sという大会は、始まって以来ずっと男女混合だったので、私はそこで優勝することを目標にしていました。
それが今年から男女に別れてしまい、一つ夢が消えてしまったというか。
挫折っていうんですかね、仕方がないんですけど。
ーダブルダッチの裾野が広がって人数が多くなったからこそ、かもしれませんね。
それは、あると思います。男女に別れたからこそ、下の世代が「もっと頑張れば上にあがれる」と思える環境ができたのは、とても良いことだと思います。
ー目標を達成するコツは?
まず絶対必要なのが、細かく現状把握をすることです。
自分が今、何ができて何ができていないか、どこにテンションが上がって、何に対して落ち込むか。
完璧にそこを理解した上で、徐々に目標を立てて達成していくことですね。
一気に高い目標を立てても、それは多分達成できない。
一つずつ、「今日はこれ」「来月は、この辺かな?」といった感じで、積み立てて行くイメージですね。
ーダブルダッチを知らない人に対して伝えたい事は?
「YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL」で、最も嬉しかったことは、他カルチャーの方や初めてダブルダッチを見た方から「ダブルダッチってこんなにかっこいいんだ!」というお声を沢山いただいたことです。
だからこそ、ダブルダッチを知らない人に対して、これからも自分のバトルやパフォーマンスを通じて“ダブルダッチの魅力”を伝えて行きたいと思います。
ー今後の目標についてなのですが、ご自身が挑戦していることはありますか?
DOUBLE DUTCH ONE’S FINALが終わってDJも頑張りたいと思っていたところ、フリースタイルバスケットボールのイベントに呼んでもらい、バトルDJをさせていただく機会がありました。このように、DJとしてのフィールドも広げていきたいと思っています。
また、私は2019年に【Empress –エンプレス–】という、ダブルダッチシーン初のGIRLS SOLO BATTLEオンリーイベントをオーガナイズしました。今後は、このイベントや私の練習会をきっかけに、ONE’Sに挑戦する女性ダブルダッチプレイヤーが増えることを願っています。
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