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カルト的な人気を持つイベント「BLOCK」が12月23日に今回も渋谷clubasiaにて、またJin Dogg ONE MAN LIVEのアフターパーティーとして開催された。
Jin Doggは東京のシーンでは無名ともいえる頃から、このBLOCKに出演し続けており、現在はメインを務めるまでに成長したアーティストだ。
そのため、BLOCKにてJin Dogg ONE MAN LIVEのアフターパーティーをやるということは、今までの歴史と軌跡を感じさせる、とても感慨深い出来事だろう。
そして、今回もワクワクとさせる、心をくすぐるような最高のラインナップが用意されていた。
BLOCKは、DJもアーティストも、確実にパーティーをブチ上げられる人しか出れないイベントである。
BLOCKを、BLOCKたらしめる存在であるTYOSiNはもちろんのこと、オーガナイザーを務める”ワンさん”ことNevalOneのパーティーに欠かせないFUJI TRILLやDJ KOTAROをはじめとする馴染みのある、間違いないDJ陣に加え、凄まじい勢いで人気を伸ばし続けるDADAや、卓越したスキルや独自の世界観で反響を呼ぶACE COOL、異彩を放つKamui、唯一無二のスタイルで愛されるMARZYなど豪華なラインナップ。
🔗DAY1 at 恵比寿LIQUIDROOM
https://movementpress.jp/news/4762/
🔗DAY2 at 渋谷HARLEM
https://movementpress.jp/news/4797/
SECOND FLOORではAKIRA ORPHEUSが、LOUNGE FLOORでは$hirutaroが、メインフロアは、DJ KOTAROからスタート。
メインフロアのVJは、今回もREAKSが担当。
この逆十字も、引退予定とのことで見納めかもしれない。
今回はJin Dogg ONE MAN LIVEのアフターパーティーでもあるため、逆十字に「OMG」の文字が輝く。
SECOND FLOORのVJはCRAZY WITH ME。
シーンから支持され、全国のパーティーでひっぱりだこの、DJ KOTAROがバイブス全開でBAD BUNNY「MONACO」をかけ、会場がどんどん熱を帯びていく。
「今のシーンやこれから流行るアーティストが知りたければ、DJ KOTAROを聞けばわかる」し、スキルと破天荒さも持ち合わせた、とにかくパーティーを盛り上げる、間違いないDJである。
続くDJはMARZYが登場し、ハッピーなバイブス全開のノリノリなテンションでフロアを盛り上げる。
存在感とスター性も相まって、目が離せない。
続くメインフロアではBLAISE&S TILL I DIEが登場。
S TILL I DIE「Weakness」などを披露し、フロアが大いに沸く。
その後、Kamuiが登場し「ワンさんありがとうございます、この場所に出るの夢だったから」と前置きし、 Kamui & Tade Dust「賽」をアカペラで歌い始める。
「PATHWAY」を歌い終わると、体調不良で出演することが出来なかったralphが突如登場し、会場がざわめいた。
「ralphと申します。まず今日ライブ休んじゃってごめんなさい。でもちょっとライブ出来ないくらい体調悪いんだけど、一言言いたいことがあって来ました。喧嘩はやめろよ。」と言うと、フロアから歓声があがる。
二人がステージ上で握手を交わし、颯爽と去るralph。そうして一連のビーフに終止符がハッピーな形で打たれた。
これにはBLOCKのオーガナイザーを務めるNevalOneさんも、後に「昨夜のBLOCKにはralphが本当は入院するくらい体調悪いのに、みんなの前でKamuiと握手するためだけに来てくれた。俺はそういう場所を作れたことを誇りに思ってるし、彼らこそリアルだと思う。反社やギャングが言うリアルなんてどうでもいい。」とXに投稿していたのが印象的であった。
続く曲は「Critical」を披露、リアルを反映したリリックは、生々しい描写で、魂の叫びを歌いあげていた。
ステージにバンドセットを従えたTYOSiNが登場すると、2023年12月6日にリリースしたばかりのEP『シネマ』より「笑殺」から演奏がスタート。
『シネマ』をプロデュースしたG4CH4も共にステージに立ち、熱いパフォーマンスを繰り広げる。
「今日は『シネマ』のEPの曲は「笑殺」しかやりませんでした。来年ツアー回ります!BLOCK、2024年もお願いします」と語る。
FUJI TRILLのDJタイムになると、メインフロアが一気にFUJI TRILL色に染まる。
音楽、VJ、空間、すべてがFUJI TRILLのためにあるかのようにマッチしており、没頭し、音楽を楽しみ踊っているフロア。
SINISTER_XIIIのメンバーでもあるAMONやREVYのショットライブも行われた。
続くステージはDADAと、その実弟である太郎忍者が登場。DADAはSEEN BETTER DAYS “666”のアパレルを着こなしていた。
「Welcome to Nokey (feat. 太郎忍者)」、「Weapon」と立て続けに披露し、「こんばんは、福岡から来たDADAです」と話すと、同じく福岡のアーティストZERRYが登場し、「YEAH!!」でフロアが熱狂する。
マイクを持ったDADAが「みんな俺がどうやって歩くか知ってる?見せてあげる」と言うと「Satsutaba (feat. Watson)」が流れ、リリック通り首元が華やかになったWatsonが登場。
「せっかく来たからアルバムから1曲やらせてよ」と、「Fake Love (feat. DADA)」を歌った。
「Enemy (feat. AZU)」、「Dawn」では「みんなAZUのところ歌える?」とオーディエンスを煽りフロアが大合唱となる。
「次の曲で最後になるんだけど、今日めっちゃ楽しかったよね。ジェイクさんのワンマンから。アルバムリリースおめでとうございます。」と渋谷HARLEMで行われたJin Dogg ONE MAN LIVEの余韻を残しながらフロアに語りかけていた。
次のアクトはACE COOL。軽快なフロウにスキルフルなラップ、いつも通りサングラスをかけクールな出で立ちで、熱いスピリットを感じさせるパフォーマンスで「自尊心」などを披露した。
釈迦坊主は、パッションとエナジー溢れるステージを披露。
「散らかせますか?エネルギーと体力の散らかし!」と叫び、フロアの盛り上がりも熱を帯びる。
タイムテーブル上、”secret”となっている時間になるとFUJI TRILLが再びDJブースに立つ。
ワンさんがマイクを取り、「ジェイクが出てくると思ってる人、みんな次第だから!」と煽る。
歓声、そして少しの沈黙の後、Jin Doggが登場した。
「もう声でえへんわ」とワンマンライブ2DAYSを終え、荒れた声のJin Dogg。
「何歌うか決めて」とフロアに語りかけると、客席から「アホばっか」や「街風」など沢山のリクエストが飛び交う。
「街風」で大合唱になり、「アホばっか」の音が流れると盟友Young Yujiroも登場。
「ボケ死ね」「PRADA」を歌い、「タバコ一本吸わせてや」とナチュラルな雰囲気でライブが行われる。
「次の曲決めよ、なににしよ。俺のアルバム聴いたやつおる?その中から1曲、あれも流そう」と「HAHAHA」が流れるとWatsonも再び登場。
「OMG」では、DJ KOTAROの投げたペットボトルの水が綺麗な曲線を描く。
「あれやって終わろ」と言うと、「AM2時」がかかった。
アーティストなど関係者がステージに集まり、大団円を迎える。
「BLOCKアフターパーティまで集まってくれたみんなありがとな!みんな朝までぶっ潰れてくれ。俺は帰って一服して寝るから。じゃーなー!」とJin Doggが長い2日間を終え、ステージを降りた。
Jin Doggは関西出身のアーティストだが、BLOCKにいると彼が「ホーム」にいるような感覚で見てしまう。
全国各地にファンが増え、アーティスト、スタッフ、場所とも繋がり、ホームのような場所が沢山出来ていく。様々な人を魅了して、愛されていくこと。それが、アーティストのあるべき姿だな、と改めて思った。
長く続いているパーティーBLOCKの魅力は、語り切れないが、オーガナイザーが信頼を置く、寄りすぐりのDJが肩を並べ、メインフロアだけが見どころではないのも、魅力である。
そしてメインフロアが終わってから、まだまだここからが楽しいパーティーなのだ。
SECOND FLOORは人で溢れかえっていた。
OVER KILL & MARZY「HELL SONG (feat. Jin Dogg) 」やJin Dogg「曇 (USED TO BE)」、FEBB「The Test」、ちょうど誕生日を迎えたATSUKIの曲を流したりしていた。
音を止めないDJ KOTARO。
Kid Nathan「Nostalgic」やKid Nathan「意識ハ、冴エテ (feat. Jinmenusagi)」でも大盛り上がりし、DADA「High School Dropout」やTYOSiN「TWILIGHT」、Lrozen「I Wrote This Song 4 U」、Jin Dogg「am 2:00 (feat. 23vrsz)」をフロアの皆で大合唱する。
BLOCK ✕ Jin Dogg ONE MAN LIVE AFTER PARTYということで「街風」でパーティーが締められた。
次のBLOCKは2024年3月30日(土)に開催される。
ラインナップ公開を心待ちにしながら、スケジュール確保を!
最新情報はオーガナイザー、ワンさんの各SNSなどをご参照ください。
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