NEWS

ニュース

逆境に立ち向かうすべての者へ、溢れんばかりの愛とエールを!Macotoが挑んだ前代未聞のダンサー単独公演『ALIEN ROCKSTAR』レポート!

ダンサー・振付師として活躍中のMacotoの1ST ONE MAN SHOW『ALIEN ROCKSTAR』が、関内ホール(大ホール)にて開催された。
1人のダンサーによる初のワンマンショーで、5月1日(水)〜5月2日(木)の日程で3公演行うという、類を見ないような規模感で行われた『ALIEN ROCKSTAR』の千穐楽の様子をレポート。

開演時間になると、少し落とされた照明の客席に、カラフルなローブに身を纏い、顔にベールをしていたり、レースの日傘を差したダンサー達が左右の扉から入ってきて、ゆっくりと歩いている。
ちょうどぶつかると挨拶をしたり、話すような素振りを見せたりして、まるでRPGの世界に入ったかのように一気に非現実の空間へ引き込まれた。

客席が暗転すると、拍手が起こり、ステージのスクリーンにはMacotoの子供時代の写真や映像が成長の記録として映し出される。

歴史的名曲であるQueenの『Bohemian Rhapsody』の音楽が流れると、歌い出しの歌詞の通り”Is this the real life? Is this just fantasy?(これは現実なのか?それともただの幻想なのか?)”と、現実と目の前で始まるストーリーが交差するようにして、舞台はスタートする。
幕が開くと、ステージのセットの階段にずらっと並んだダンサーが現れ、オペラを彷彿とする演出の中、ピンスポットライトに貫かれるようにしてMacotoが登場した。

『Bohemian Rhapsody』をたっぷりと1曲使い、グラムやメタル、ロックからオペラまですべての要素を含んだ曲の展開に合わせて、衣装を早着替えしたりしながら、ダンスを含むパフォーマンスで表現した。
Macotoがドレスを脱ぎ捨て、シルバーのホットパンツとゼブラのシャツへの早着替えは、マジックのように鮮やかで、客席から歓声が上がる。

スクリーンに「1880年」と文字が浮かび上がり、その時代を表すような映像が流れる。
ここで観客は、Macotoに影響を与えたダンスカルチャーをMacotoのフィルターを通して追憶していくのだと示される。

次のシーンでは、映画「ラ・ラ・ランド」で音楽監督を務めたジャスティン・ハーウィッツの『Planetarium』を使い、ゲストダンサーの東間一貴とMAOTOと共に、白鳥の羽を彷彿とさせるボレロに身を纏ったMacotoが幻想的にバレエをベースとしたパフォーマンスを見せる。優雅なリフトも披露する一幕も。

時代が移り変わり、次は「1920」となり、ステージは赤く、あやしい光に包まれると、映画「シカゴ」の挿入歌としても使われた『Cell Block Tango』が流れる。
セクシーで力強いダンスを見せながら、ゲストダンサーのMiu Ide、Mitsuki、Ken、keijiroが鮮烈に登場。

また、Macotoは高いヒールのロングブーツと仮面を着用し、ドラァグ・クイーンのような出で立ちで登場した。
続く楽曲は、Beyoncé『PURE/HONEY』で、Moi Renee『Miss Honey』やKevin Aviance『Cunty』といったクィアアイコンの楽曲をサンプリングしたアンダーグラウンド・ハウスが流れる。
それぞれのダンサーのバーレスクやヴォーグを取り入れた迫力のある踊りを、照明がさらに際立たせ、スリリングで魅惑的なボールルームがステージ上で姿を現す。Miu IdeやMitsukiが表現する女性らしさや媚びないセクシーさ、そしてKenとkeijiroの妖艶な美しさも素晴らしく、自由に自己を解放する熱がメッセージとして客席へ伝わってくる。
次の楽曲は映画「バーレスク」より、Christina Aguilera『But I Am a Good Girl』に合わせて、天使の羽をつけたMiu IdeとMitsukiと共に可愛らしさとセクシーさを兼ね備えたヒールダンスを披露した。

続くシーンでは、カーテンが開くとステージ中央にダンス用ポールが現れる。
今回、Macotoがこのワンマンに向けて初挑戦したというポールダンス。長い手足を活かした迫力のあるポールダンスを切ない歌詞が胸に響くCharlie Puth『Suffer』に合わせて披露した。

倒れ込むようにして、ポールから降りると、ブーツなどを投げ捨てるように脱いでいく。
煌やかな衣装を脱ぎ捨て、自身のパーソナリティと向き合うシーンでは、Macotoが全編作詞に挑戦し、福原みほ・森俊之が作曲した楽曲『◆Door feat. 福原みほ』が、リリックビデオとともに流れる。
自身の過去、幼少期の葛藤や切ない心情が表現された楽曲に合わせ、苦悩を表現し、感情を踊るMacotoに胸が打たれる。

また年代が移り変わるシーンに移ると思いきや、緊急参戦!の文字がスクリーンに写り、まさかのシークレットゲストである新しい学校のリーダーズが登場した。
世界的フェス・コーチェラでの活躍も話題に新しい彼女たちとの、コラボパフォーマンスを披露。
学習机と椅子が5つならぶセットで、『乙女の美学』などを踊り、歌い上げた。

ストーリーは戻り、また『1960』から再スタートすると、ウエスト・サイド物語より『Mambo』が流れ、ダイナミックかつエネルギッシュに息の揃ったリズミカルなダンスを見せる中、グリーンのスーツを身にまとったMacotoが登場する。

照明の変化によって舞台が変わったことを暗示されると、マイケル・ジャクソン『Smooth Criminal』がスタート。机を使って、様々な発想でパフォーマンスし、 キング・オブ・ポップが憑依したかのような大迫力のダンスを披露し、客席から歓声が上がる。

幕が下りると、Billy Elliot『Electricity』がかかり、ビハインド動画とクレジットのエンドロールが流れる。
クリエイティブデザインの欄には「Macoto Father」とあったり、家族含め近しい人達に加え、様々な方の名前が書かれ、そして、演出・主演・振り付けの欄には大きく「Macoto」と書かれていた。

再度幕が上がると、テーマ曲『ALIEN ROCKSTAR』が流れ、紫の印象的な衣装に身を包んだMacotoが、魂を剥き出しにするような圧巻のパフォーマンスを披露した。

カーテンコールでは、D.LEAGUEでMacotoが主役を務めたショーケースのためにRIEHATAが描き下ろした『Beautiful Rainbow』が流れ、ファンが胸を熱くする仕掛けもなされていた。
シークレットゲストである新しい学校のリーダーズも登場し、メンバーのMIZYUとMacotoは小学校2年生の頃からのダンス仲間であることや、メンバーとの交流などをトーク。
MIZYUは「この記念すべき晴れ舞台で、いつもあなたが立ったら晴れ舞台なんだけど、本当にこのALIEN ROCKSTARという舞台で、我々の友情を見せつけることが出来て光栄です」と語り、Macotoと抱き合い、SUZUKAからは歌詞にちなんで「己の美学を磨き続けなさい」と鼓舞される一幕も。
Macotoは公演に足を運んだ方や、協力してくれたアーティスト、ゲストダンサーや生徒であるダンサーなどの出演者、スタッフに感謝を述べ、ダンスの力を信じて来てよかったと回顧し、自身の思いを語った。

この『ALIEN ROCKSTAR』で、不朽の名作達を自身の世界観に落とし込み、また新たな命を与え、感動に導いたMacoto。
鍛え上げられたダンサー達のしなやかな身体の美しさ、全編に躍動する鮮烈なダンスとこの舞台のために制作したパワフルな楽曲、そして客席・ステージを余すことなく使い、緻密な照明などの演出、音響も素晴らしく、ライヴ・パフォーマンスの醍醐味を存分に味わうことが出来た。
映画やミュージカルを見た後のような爽快感と衝撃は想像以上で、ダンスの持つ無限大の可能性を感じさせる、新しい形の素晴らしいエンターテインメントであった。

MOVEMENT PUSH

MOVIE

ムーヴメントTV

  • Fuhuaインタビュー

    Fuhuaインタビュー

  • 2023年も開催決定☀movmentPARK 2019 ダイジェスト映像

    2023年も開催決定☀movmentPARK 2019 ダイジェスト映像

  • Art collective『POOOL』インタビュー!kooouya from GANMI

    Art collective『POOOL』インタビュー!kooouya from GANMI

もっと見る